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児童相談所78日目。「ルールを壊す必要性」
場所に慣れてきたのか、最近大声を出すことが増えてきた。きっとどうすることもできない感情を、大きな声で発散しているんだろうなって思う。だからといってそれをだまってみているわけにはいかないから、できる限り感情が内側に溜まらないように声をかけたり、笑い話に代えたり、落ち着かせるために違う部屋に行ったりする。
そんなことはここでは日常茶飯事だ。
ルール。これを読んでくれているみなさんの中には子育てをしている人もいるかもしれないけど、それぞれの家庭にはそれぞれのルールがあるかもしれない。さまざまなルールの中で、一般的なものといえば時間だ。ここでも時間はそれぞれ決まっていて、例えば19:00になったらお風呂の時間だったりする。
もし、19:00になっても子どもたちがテレビをみていたらどのような声かけをするだろう?
今日は、観ていたDVDが微妙なタイミングで19:00を迎えた。19:00という時間を守ることも大事だけど、DVDの内容を考えたらきっちり時間で区切ってしまうよりも、多少すぎても終わるまで観させるほうがよいという判断も必要で、なぜなら、子どもが集中してなにかをしているときは基本的に”夢中”だからだ。夢中の中断ほど子どもたちにとって苦痛なものはない。だから、うまく声かけをして、うまくDVDを止めて、うまくお風呂に誘導すればよいと僕は思っている。ルールに厳格だと、子どもたちは内側へ感情を溜め込んで、それがいずれ大声になったりするから。
大声をあげていた子も今は静かになった。いろんなことに慣れてきて、いろんなことに不満や不安があるのだろうけど、その気持ちが溜まらないように声かけやアプローチができたらと思う。
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