児童相談所57日目。「子どもたちが問題行動を起こした時にすべきこと」
複数の保護児童がいると、児童同士で戯れ合ってテンションが高くなり、それがエスカレートすると問題行動や攻撃行動に繋がります。その行動に対して職員が向ける注意は、さらにその行動を強化させてしまう。壁を叩いたり、走り回ったり。
その状態の時に、ついつい子どもたちに対して優しく接したり「声をかけなきゃ」とか「行動を止めなきゃ」と思って声をかけるんだけど、キツく叱ることができないから優しい声かけになると子どもたちはさらに行動を強化します。
そんな時に必要なことが
なにもしない。取り合わない。
ってことなんです。関心を示さないとやってることに意味を持たなくなり、段々と沈静化する。タイムアウト法のようなものかな。
※タイムアウト法
子どもの攻撃行動や破壊行動といった問題行動を、感覚遮断によって沈静化させる訓練技法。問題行動が生じたらそれに取り合わず、タイムアウト室に行かせて沈静化を図る。
これが簡単なようで難しくて、ついつい「何かしなきゃ」と思ってしまうと、余計な声かけや余計な優しさを子どもたちにしてしまうし、逆に取り合わないといってもまったくの無視だと子どもたちとの距離が離れ過ぎてしまいます。
絶妙な距離感で取り合わないことが大切。
「あなたに関心はあるけど、その行動にはまったく関心がない」ということができると、子どもたちの行動がエスカレートし過ぎずに落ち着くんです。
今日はそんなことを徹底した日。時の目で「あなたの行動には関心がありません」を訴え、時に一言二言だけ「すごいね」「おやすみ」くらいはいう。
壁を叩いていた部屋は、30分前くらいに静かになりました。みんな寝たかな。
なにもしないという重要性を改めて感じる今日の子どもたちとの関わりでした。
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