児童相談所76日目。「子どもたちがまず覚えるべきこと」
“生きることが楽しい。それでいいじゃないか”
5月から1ヶ月間保護児童がいない時が続いた。GW前に保護児童が全員退所して、そこから落ち着いた保護所だったけど、今日久しぶりにここに来ている。
子どもたちは今日も楽しそうだった。
いつも思うのだけど、子どもたちにまず示すのって「社会ではこうする」とか、「これは普通はこうだ」とかよりも先に、「生きるって楽しいことだよ」って教えることなんだろって思う。
例えば子どもたちが“うんこ”というワードで盛り上がる。子どもにとってうんこって永遠にシンボリックなものなのに、大人は社会的立場でシンボルを壊そうとして封印したがる。
子どもたちが笑ううんこは汚いものじゃない。キャラクターみたいなものだから。
今日はこんなことがあった。消灯時間なのにテンションがあがる子どもたち。同じ部屋に兄妹といえど複数人いるとそのテンションがおさまらないから、騒ぎの原因の一人をタイムアウト法的に部屋の外に連れ出した。連れ出した方法が
「うんこの本どれかわからなくなったからちょっと教えて」って聞くこと。
怒らなくても、怒鳴らなくても、子どもたちはそれだけで動く。
とりあえずまずは生きればいい。礼儀とかマナーとかそんなものは後回しだ。先に楽しく生きることを覚えて、そのために必要なものを少しずつ覚えればいい。僕はそう思っている。
きっと“一般社会”では生きづらい子どもたちなんだろうけど、ここでは楽しそうだった。そんな時間をいつも作っていたいなって思う。
いつも読んでくださりありがとうございます。いろんなフィードバックがあって初めて自分と向き合える。自分を確認できる。 サポートしていただくことでさらに向き合えることができることに感謝です。