児相37日目。「一時保護所に行き始めて半年。精神的余裕が8原則を守るために必要」
「今日は自宅待機でお願いします」
そう連絡が来た。一時預かり所にいる子どもが全員退所すると自宅待機になる。児相に行き始めてから二回目。半年の間に自宅待機が二回というのは多いのか少ないのかわからないけど、病院に患者が誰も来なくなるような、究極存在しないほうがよい場所にとって”誰もいない”ということは喜ばしいことだ。
自宅待機だから、連絡がくればいつでも行けるようにしておく必要があって、たとえば夜中に子どもが保護されたりすれば連絡が入り行くことになる。もちろん、そんなこともないほうがいい。過去半年の間に一回だけ、深夜一時に中学生が保護されたことがあったけど。
児童相談所の一時預かり所に行くようになって半年。子どもたちとはいろんな話をしてきたり、小さい子はお風呂の補助をしたり寝かしつけをしたりしたけどよく周りから聴かれることは「大変じゃない?」ということ。
そう聴かれるけど大変と思ったことは一度もなくて、ただやっぱり、自分自身に精神的余裕がなければとてもじゃないけど他人の子どもを寝かしつけしたりはできないし、話を聴くこともできないって思えた。どんな親や先生や指導者やその他子どもとなにかしら関わるような人にとっては、やっぱり精神的余裕が必要で、その余裕がなければ、児童中心療法を提唱したアクスラインの8原則
①子どもとの間にあたたかい友好的な関係をつくる
②子どものあるがままの姿を受容する ③受容的な感情をもつ ④子どもの感情を敏感に察知し、伝え返してあげる
⑤選択し、変化するかどうかの責任は子どもにあるということを尊重する
⑥非指示的な態度で臨む
⑦子どもの変化には長い時間を必要とするので、進行を急がない
⑧治療を現実の世界に関係づけておくのに必要最低限の制限のみ与える
はできないなって。
ただこの8原則をしてみると、子どもたちとの関係はとても良好で、不都合になることはなにもなかった。
今日は自宅待だったけど、次はもう保護所にくる子どもが決まっているようだ。いつでも、自分自身をまず満たして、精神的余裕をつくって、8原則をいつでも自然とできるように、これからも子どもたちと接していきたいっって思う。
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