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児童相談所81日目。「成長の支え方」
少しだけ久しぶりの一時保護所。子どもたちとは1ヶ月くらいの付き合いになってきているけど、この1か月でみちがえるくらい子どもたちは成長したように思える。どれをもって、なにをもって”成長”とするのかは難しいけど、”社会的なふるまい”をこの先していく必要があるのならば、間違いなくそれができるようになっている。
大声を出さなくなった、喧嘩も少なくなった、食事が早く済んで待っている間も落ち着いて待っていられるようになった。
もちろん、怒鳴って強制しているわけでもなく、罰則を与えているわけでもなく、保護所の職員のみなさんの工夫で、子どもたちは内発的に動機付けられてそうなっているようだ。
子どもたちが言うことを聴かないと、つい声のボリュームが上がり、語気を強めてしまいがちだけど、子どもたちが笑いながらでも動いてくれるような働きかけは工夫が必要で、でも工夫をして働き変えれば、こちらも、子どもたちもストレスなく時を過ごせる。難しいアプローチであればあるほど、子どもたちを内発的に動機付けられるけれど、一般的にやってしまいがちなのが、短絡的で楽な方法で、だからこそいつまでもストレスがなくならないわけだ。
スポーツ指導現場のように、声を荒げる大人はここにはいない。
それでも、子どもたちは今日も笑い声が絶えず、時間通りに、きちんと課題をこなしている。
1ヶ月という長い時間がは、彼らにとっては家に帰ることができない寂しい期間であると同時に、さまざまなことを学ぶ時間になっていることに間違いはなさそうだ。一緒にいる時間が、彼らの成長のなんらかのきっかけになるように今日も見守った。
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