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児童相談所93,94日目。「不寛容な社会」
児童相談所の一時保護所に来るようになって1年半が過ぎたんだけど、たくさんの子どもたちと出会ってきました。
社会の中で “発達障害”と一括りにされてしまう子どもたちにも、それぞれ素敵な部分がたくさんあって、こっちが学ぶことがあるくらい。みんな「生きよう」って全力で日々を過ごしているし、なにに対しても一生懸命だし。とにかく笑っている子どもたちが大好きです。
でもどうしても社会の中では“生きづらさ”につながることもあって、それが子どもたちを苦しめ、大人になるにつれて苦しみが増えていったりする場合もあるかもしれない。
最近読んでいる漫画。
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この本を読むと、いかに社会が不寛容なのかがわかるし、生きづらさを抱えた人の居場所がないことがわかるし、日々の何気ない誰かの一言とか行動とかが誰かを苦しめ、誰かの人生を壊すってことがわかります。
立派でもなんでもない社会が不寛容なのはなぜだろう?
おそらくみな自分に必死で、自分は普通で、自分は間違っていなくて、頑張っていて、周りには期待を持って、努力していて、だから周りも当然同じようにすべきだし、同じように考えているはずだって思うんだけどそれは幻想なんですよね。
誰かには僕たちにはわからないなにかを抱えているし、僕だってあなただってなにかを抱えているし、完璧なんかじゃないし。
だからここで出会う子どもたちにはいつもいつも
「社会なんてそんな立派な場所じゃないし、大人なんか戦争しちゃうくらいどうしようもないものだから、そんなに一生懸命じゃなくても大丈夫だよ」
そう伝えてます。だってそうでしょ?素晴らしき社会なら、ここに子どもたちが来ることなんかないんだから。
もし気になる人がいたら漫画読んで欲しいなって思います。そして社会が寛容になってほしいなって思います。
(※LINEマンガで無料で読めます)
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