児童相談所80日目。「空気感に水を差す」
入所当初からみてきた子どもたち。もう1ヶ月ほどになるけれど、1ヶ月の間何度も一緒に寝泊まりしていると、大体子どもたちが怒るタイミングとかケンカの原因とか嫌がることとかがわかっってくる。
「今ここは無理に言わないほうがいいな」とか、逆に「今なら言えるな」とかがわかると子どもたちとの関係性もよくなる。もしタイミングを見誤った時は素直に「ごめんごめん」って言うし、確実に成長したところは素直に感動するし。
ただ一つ。そんな空気感のところに、時に「はじめまして」の職員の方が来ることがある。ちなみに僕は職員ではなく、あくまでも補助員だ。
「はじめまして」の職員、特に宿直が初めての職員さんは、子どもたちの空気感を知らずに“規則に則った声かけ“を“空気感に水を差すように“してしまうことがある。もちろん、上手に声かけする職員の方もいるけれど、そうじゃない時なにが起きるかというと……、大体想像はできると思う。
今日は何回かそんなことがあった。
人間って子どもに限らず、自分のタイミングを壊されるとイラッとする。やろうと思っている時に「やった?」って注意っぽく言われればイラッとするし、集中しているタイミングで、しかもわかっているのに「聞いてる?わかってる?」って聞かれたりしてもイラッとする。
それが保護児童の場合、イラッとがとんでもない問題として表現されてしまうことだってある。ここでも、幾度となくみてきた。
子どもたちと関わる何かをする人というのは、注意深く子どもたちを観察する必要があります。そして、適切なタイミングに、適切なアプローチをする必要がある。それをいつも測る練習はしなくてはいけないと思う。
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