ダイソーのフォトスタンドアルバム。
私が愛用している手帳のなかで、最も安価な手帳はダイソーの110円で、最も高額な手帳はPLOTTERのホワイトベールA5サイズの26,950円だ。
両者を愛用していて気付いたのは、「物の価値は値段に非ず」ということだ。
もちろん、高額な手帳はこだわり抜かれた革が使用され、気の遠くなるような工程を経て、熟練した職人さんの手によって仕上がる逸品なのだと思う。手にしたときの高揚感や、経年変化していく革の美しさ。その手帳を使うことで「よし、また仕事がんばるか!」と自分を奮い立たせるアイテムになるという人も多いだろう。
しかし、安価な手帳から高額な手帳まで使用しているなかで、高額な手帳を扱うデメリットもあると感じるようになった。
それは、「取り扱いがかなり慎重になってしまう」という一点だ。
その一点だけで、ほかにデメリットは見当たらない。
「取り扱いがかなり慎重になる」ことで、気軽にバッグに入れて外に連れて行くのは、かなりハードルが高くなる。家の中でその手帳を扱う際にも、たっぷりと時間のあるときに「さて、開こうかな」と腰を据えて向き合うことになる。
そして、ようやくダイソーのフォトアルバムの話に戻ってくるが、私は以前にダイソーのフォトアルバムを外用の仕事手帳として使うという動画をアップしていた。
開かなくても書いた内容が確認できる裏面には、電車の乗り換え案内、詳細な待ち合わせ場所を書いてから現在も仕事に向かっている。こうすることで、出先でスマホを立ち上げて、電車乗り換えを検索する必要もなくなる。
「フォトアルバム」という名前の通り、中身は全て写真サイズのクリアファイルが搭載されている。まんまるい表の凸部分を差し込めば、卓上カレンダーのように自立させてお気に入りの写真を飾ることだって出来る。
私は、すべてのクリアポケット部分にデザインペーパーを差し込み、その日に必要な情報を付箋やメモ帳で貼っておくことにしている。取材日は毎回が新しい場所、新しい人との出会いになるから、取材する人の名前や電話番号なども忘れずにメモをしていく必要がある。
さらに、「その日に取材したい内容・段取り」を箇条書きでメモしておけば、電車の中で見返すのも便利。「その日に取材する内容は暗記しておくんだよ」というのは、先輩ライターから教わったこと。「取材中にいちいち質問する内容を見返していると、質問される側の興が醒めてしまうから」というのが理由だ。
だから、取材に向かう電車のなかは、私はこのダイソー手帳とにらめっこする時間になる。頭の中に叩き込めるだけ叩き込んで、現場に向かう。
ダイソーのフォトアルバムは、本当に「物」としてよく機能してくれている。物として機能するというのは、たとえば普段よく使うエナージェルやロルバーンミニ、大好きなマグカップやパスモなんかもそれに当てはまる。
気兼ねなく手にとることができ、扱いも一切の遠慮はいらない。
机がちょっとくらい水で塗れていたってお構いなし。
バッグの中にぽんと放っておけば、もう出かける準備は万端だ。
「私のスピードに合わせて物として機能してくれるアイテム」というのは、本当に心強いお守りのような存在になる。
仕事の作業効率や集中力を高め、時短に一役買ってくれる場面も少なくない。
適度に雑に扱えて、必要な場面でその価値を発揮してくれる。
そんな心強い相棒は、ほかにいない。
ちょっと見方を変えて、使い方を工夫すれば
110円の手帳に30000円の価値を見出すことだって出来るみたいだ。
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