#74 フレーミング.
コロナ対応を行動経済学的にみてみる。
一律に給付金を支給する。
空床補償に代金を支払う。
検査費用を国が支払う。
どれも、金銭的インセンティブ。
行動規制を守らないと罰則を設ける。
ベッド確保に応じなければ罰則を科す。
これらは、ペナルティであり、損失フレーム。
では、2年前に、指定感染症から外し、5類にしていたらどうだったろうか?
これは、Nudgeと言えるかもしれない。
フレーミングを変える。
金銭的にも負担が少なく、システムの混乱は少なかったはずだ。そして、風邪と認識できることで、人々の精神的な健康も担保されたはずだ。
政策決定者である政府は、世論を伺うだけでなくて・・・影響力の大きい専門家は、自分の専門分野だけにこだわるのではなくて・・・行動経済学的な視点をぜひ積極的に取り入れていただきたいものだ。
ぜひ、人々の行動を理解しようと努め、どうすればより全人的な健康を維持できるか考えていただきたいと切に願う。