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家族が倒れた場合の対応方法(急性期)

こんばんわ。
齋藤です。

先日、実家の母が脳梗塞を起こして倒れました。
幸い、職場で症状が現れた事、職場がクリニック併設の有料老人ホームだった事で倒れた際にすぐに診察して頂いた事もあり、なんとか命を取り留める事が出来ました。

母の職場の方達、そしてすぐに連絡をくれた叔母には感謝しかありません。
また、Twitterで状況をツイートした際に暖かい言葉を掛けて頂いた方、本当にありがとうございます。
急に現場を離れたけどフォローしてくれたチームメンバにも感謝。
支えられて生きてるなーと痛感。

さて、今回は母が倒れた際に何から手を付けていいかわからず、かなり苦労しましたので対応した事をまとめておきたいと思います。
万が一、この記事を読んだ方々のご家族や知り合いで対応が必要になった場合に備えて想像しながらご一読頂き、有事の際に少しでも助けとなれば幸いです。
もし倒れてしまったら、動けるのはその時に体が元気なあなたしか対応出来ません。
当時の生のツイートは以下にまとめてありますので、ご興味があればこちらも眺めてもらえればと思います。

やるべき事

やるべき事を先にまとめてみる。
もちろん倒れた家族が心配だし、病院で傍について居たいが色々と急ぎ対応が必要な物もある。

①お見舞い
②限度額認定証の取得
③生活圏の方達への連絡
④保険証書の捜索と、申請書の送付願い
⑤預金通帳&銀行印の確保、現金引き出し。
⑥家の片付け

優先度順に並べてある。
①~②を最優先、その次点で③~⑥は時間のある時に進めましょう。

①お見舞い

やはりまずはお見舞いに行くのが先決。
状況が知れるし、意識がある場合は顔が見れて話しも出来るし。
いきなり何らかの病気やケガで入院となった場合はかなり本人が不安になっている事もあるので、まずは安心させてあげて下さい。
また、急性期はまだ状態が安定していない場合もありますので、
面会時間が決まっていたりします。
自分も出来る限り、顔を見せに行きました。
病院によって、あるいは病室によって(HCUなどの特別な病室など)は時間がきまっています。
私の母の病院は14~15時、18~19時でしたので、この時間は病院に行く様に各日のタスクを調整してこなしていました。

②限度額認定証の取得

こちらは医療費の話。
病院はいきなり入院したとしてもすぐに医療費を請求される事はありませんが、月単位で請求が来ます。

医療費は本当にお金がかかります。
緊急入院&手術実施、ともなればその後の入院も考えると数十万単位で請求が来る事も考えられます。
その際に「高額療養費制度」が各保険組合で準備されていますので、こちらを上手く活用しましょう。
私の母は札幌市民であり、国民健康保険に加入していましたので札幌の区役所での手続きとなりました。

・高額療養費制度とは

高額療養費制度とは 公的医療保険における制度の1つで、医療機関や薬局でかかった医療費の
自己負担額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、
その超えた金額が支給される制度です

ただし、こちらの制度は一度支払った後に自己負担額の制限となる額を超えた場合に、超過分の払い戻しをして貰える制度です。
つまり、戻ってはくるけど一度支払う必要がある、という事です。
準備して常日頃ある程度貯金があればそれも対応可能かもしれませんが、場合によっては難しい場合もあると思います。
ちなみに請求書が来たので確認したのですが、うちは脳梗塞からの緊急手術も行いましたので、あっという間に限度額に到達しました。
うちの場合は約180万円が計上されていましたので、保険により3割負担だとしても60万円は一時的には請求される所でした。

医療費って本当に高い・・・。

今回は私の母が倒れた時にすかさず義理叔母が「限度額認定証」を取得してくれていましたので、とても助かりました。
・限度額認定証とは

あらかじめ「限度額適用認定証」の交付を受け、医療機関の窓口に提示することで、
医療機関ごとにひと月の支払額が自己負担限度額までに抑えられて請求されます。

限度額認定証を発行してもらうと、窓口での支払いの際に自己負担限度額までに抑えられて請求される為とても現実的な金額で請求されます。
金額の内訳は、上記札幌の区役所サイトに譲りますが、年収による区分次第では元の医療費の数十分の1程度に抑えられますので、非常に助かります。

注意点としては、一つ。
それは限度額認定証は遡っての適用は出来ない、という事です。
例えば、今回の場合、私の母は6/27に倒れ、そのまま入院しました。
当然6月から入院してますので、6月分から医療費が発生します。
この時、限度額認定証を6月分の医療費から適用したいとすると、6月中に申請&取得しないと適用できません。
なので、2019/6/27(木)に倒れた今回の場合は、6/28(金)しか申請&取得する事が出来なく、本当にギリギリだったのです。
叔母が母の保険証で代理で取得してくれていたのが幸いでした。
本当に助かりました。

では、もし仮に限度額認定証の申請が間に合わず、高額請求されてしまったが、一時的にも払えるお金も無いとなった場合、どうするか。
「高額療養費貸付制度」という物があり、高額療養費制度で払い戻される予定の金額の8割(国民健康保険の場合は9割)までを貸してもらう制度もありますので、そちらを利用しましょう。

③生活圏の方達への連絡

ここからは余裕があれば、順次対応する物になります。
倒れた身内(うちの場合は母)の職場にはとりあえず連絡して状況を伝えます。
職場の方からすると急に来なくなる、連絡が取れなくなるという状況になりますので、一報をとりあえず入れて落ち着いたらまたご連絡する旨を伝えます。
この対応をするためには、職場の連絡先を把握しておかねばならないですね。
特にシフト勤務で働いている場合は思い切り穴が開く事になるので、早めに伝えてあげた方が良いと思います。

④保険証書の捜索と、申請書の送付願い

保険証書を探します。
国民健康保険、社会保険の保険証書。
個別に入っている生命保険等の保険証書を探します。
特に親と別居したりしていると、場所がわからなくて苦労しますので、あらかじめ場所を決めてもらっておくと便利。
本当に大変。

⑤預金通帳&銀行印の確保、現金引き出し。

親の預金通帳や銀行印の確保して、ある程度お金は引き出しておきます。
急性期を乗り切って、入院生活が長引くとなった場合は色々と準備する物が必要になります。
病院で用意する物としてリストを渡されますが、うちの場合は、
最初は水差し、歯ブラシ、歯磨き粉、コップ・・・などなど。

また、考えたくはないですが仮に急性期を乗り切れずに亡くなってしまった場合、銀行口座は凍結され一切現金を下ろせなくなってしまいますので、注意が必要です。
その為にも、一時的にしろお金は下ろしておいた方が良いと思います。

⑥家の片付け

病気の重さにもよりますが、ある程度の入院期間が見込まれる場合は家の片付けを出来ればしておいた方が良いと思います。
冷蔵庫の中で賞味期限切れそうな物は捨てておく。
着替えが必要となった時に備えて、洋服を畳んでまとめておく。
家の支払い関連の把握も必要です。
家賃支払い方法、光熱費、携帯代などの通信費など、お金の出入りを家に残った支払い票や銀行通帳等から把握し、いつまでにどこにいくら入れる必要があるかを把握して、対応します。
個人的には家賃支払い先の大家さんの支払い先と連絡が少し苦労しました。
わからなかったので、同じ建物に住んでいる方を訪ねて事情を説明し、連絡先を伺って連絡するという・・・。

急性期編はそんな所です。
発生する前に、お金の出入りと、必要な書類の場所を一度認識合わせしておきましょう。
発生してしまったら、まずは①と②を最優先に!
みなさんにも何も不幸が無い事を願いますが、もし発生してしまった場合を考えて、一度ご検討いただければと思います。

追伸:札幌の空気

8月中旬に一回行ったけど、気温23度湿度は低くてカラッとしてて少し風があって・・・夏の気候は本当に北海道最高。
台風もないしね。

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