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たかが表札されど表札

新しいアパートに越してから3週間、階段下のポストを見ると、新しい表札が貼ってあった。それまでの紙に手書きの名札とは全然ちがいカッコいい。

それならば、玄関の表札もようやく出来たかと思いきや、1階下のお宅に我が家の表札が貼ってある。奥さんいわく、業者が一言も無く階下の家の玄関に貼って行ったらしい。片言のフランス語で謝罪をしにいく、幸い階下に住む温厚なムッシュは「気にしなくていいよ」と言ってくれた(と思われる)が、流石に気まずい。何より色々荷物が届く度に説明するのも大変なので、早急に外してもらう様業者に依頼しても、次回いつ来れるか分からないとのこと。思いの外しっかりと固定されていて、剥がすのも難しそう。人様のドアを傷つけるのも忍びないので、しばらく放置。

言われてみれば、我がアパートの階は現地の人にも分かりに行く様だ、こちらで言うところ2階(日本的には3階)は普通だけど、我が家は実質的には4階に位置している、極古いアパートの特徴なのかな

それから2週間たって、「新しい表紙をポストに入れておいたからね、よろしく」的なメールが届く。
家に帰るとポストに新しい表札が投函されており、階下のムッシュの家の表札はちゃんと外されていた。表札が付くだけなのに五週間。
小さいことだけどなんかフランスっぽい



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