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ある医師の取り組みを想う

ひとつ前の記事では保険医療と自費診療について書かせていただきました。

わたしの知識不足によって表現が不適切な部分もあろうかと思います。
そのような際には教えてくださいますよう、お願いを申し上げます。

回想するのはカテーテル治療を行っている医師です。

わたしは直接お会いしたことがありません。
いつも情報をいただく研究者の方が、その医師についてよく話されるので
その伺ったお話の内容から想うものです。

わたしもお話を伺う前にはカテーテル専門の医師というとイメージでは
血管の専門家、たとえば血栓とか、そのような治療をされる先生なのかと考えました。

しかし、

医師が専門とされているのはがんをはじめとした難病の治療です。


非常に興味を持ちました。

なぜなら・・・
抗がん剤は時として 「悪」とされます。

過去の記事でも書きましたが
「薬」なのか「毒」なのかは
その対象物が何かではありません。

患者さんにとって適切な対象物なのか?
そして、適切な濃度であったのか。ということなのです。
対象物が良いとか悪いという単純な二元論ではありません。

特にがん患者さんの場合には多くの臓器機能が低下しているケースがあります。健常者の方においては日常のどうということでもないことが命取りになるのです。患者さんご本に適切な濃度、まさに

薬として使うことこそ重要なポイント

なのだと思います。

その上でカテーテル治療を考えると

適正な濃度をカテーテルで患部まで運ぶことができるのです。
すげーーーーーー。画期的。そう思わずにはいられませんでした。

抗がん剤の運用における問題点は点滴にしても経口にしても

体を循環するということです。

消化器官の影響、肝臓や腎臓の影響を受けることが前提です。

それらの機能がもたらされることによって薬の機能が減弱されます。

減弱されることを想定して・・・薬の濃度は高めに設定されます。
保険医療は法に則って運用されております。
基準値として許認可されている限界値が投与されるケースが増えるとどうでしょうか?

先ほども申し上げましたが
がん患者さんの多くでは様々な臓器の機能が低下しています。

がんが進行するほどに臓器の機能が低下していきます。

身内で治療を受けられた方はいらっしゃいますか?

がんが進行すると薬の投与量はどうなりますか?
増えませんか?
臓器の機能が低下しているのに投与量が増えればどうなりますか?

抗がん剤が悪であると声高に警笛を鳴らす医師が見ている景色には対処療法における様々な不一致が描かれています。


一般的には5年生存率という言葉で治療の効果を判定します。

治療によって命はつなぎとめた
しかし、治療によって壊れてしまった様々な機能や臓器によって
生活の質が下がった中で、なんとか生きていらっしゃる方もおいでになりますでしょう。

命がつながれば治療は成功ですか?


抗がん剤を 「毒」であると指摘することも大切な取り組みでしょう。

しかし、毒になり得る条件が想定できるのであれば
薬として運用ができる条件が想定できるのであれば

世界の研究者が開発した抗がん剤は決して毒として生を受けたものではありません。持って生まれた使命「がんを治療する」このことに導く取り組みとしてカテーテルを使ったがん治療が興味深いと思ったわけです。


自身の人生に登場する人物は、おそらく自身の鏡なのでしょう。

素晴らしい人が多く映る鏡は自己研鑽によってもたらされるのかも知れませんね。自分自身が輝くことも大切なのだと思いますが、それ以上に素晴らしい人が登場する人生、素晴らしい人が多く映る鏡としてのわたしを重ねてまいりたいと思います。

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