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機能を失うことは不幸なのか?
健常者として長く生きていると
手が、足が、口が・・・
全ての機能が不具合なく活用できる状態に慣れてしまっています。
慣れている状態で機能を喪失することは、とても大変なことです。
ですから障害を後天的にもつということは、経験のない人間には分からないご苦労があるのだと思います。
今まで意識せずにできたことが急にできなくなるのでしょうから。
障害を経験したことのない、わたしは正確に障害をもった方に対して気遣いや配慮ができるわけではないのでしょうが、それでも人生に障害が発生するという大きな落差をおもんばかることはできるのだと思います。
誰の人生にも起こり得ることです。
しっかりと意識をしたいと思います。
わたしは過去にがん患者さんと過ごすことが多かったのですが
がんを患うと機能が損なわれるケースがあります。
がんという病によって、手術などによって、様々ですが。
人間とはすごいな。と思うのですが
著しく自身の機能が損なわれると、今までは活躍していなかった機能が覚醒する場合があるようです。
健常者の時には絵なんて描きもしなかった方ががんを患って画家になるケース、脳腫瘍を患った方で空気の臭いで都会に入るかどうかが判断できる方もいらっしゃいました。
パラリンピックに出場される方も自身の機能を喪失したことで別の機能が覚醒した方もいるのではないでしょうか?
脳の細胞は再生しない細胞として知られますが
シナプスという神経細胞が脳機能を助けることも知られています。
このように本来あるべき機能が損なわれると
別の機能によって補われる可能性があるわけですね。
もちろん、健常者としてなに不自由なく一生を終えるに越したことはありません。しかし、あるべき機能が喪失するということは人生において新たな扉を開くことでもあると知っておくことで精神的不安を和らげることにもなるのかな?と感じます。
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