エコロジー
世の中何かとエコを心がける時代。
本当に大事なことだし、これからはこの問題がもっと大きくのしかかってくる。
で、そのような内容のものは立派な方々がいろんなことをいろんなところで語っておられるので私のようなものが言うことはない。
なのでここで書くのは、もっと突っ込んだ地べたの話。
写真にあるのは賞味期限が間近で3割引きになっているちょっと良いバター。
より良いものが安く買える、なので投機される前だからある分買った。
簡単に言うと、これが僕のエコ。
ヒトの体に入れるのになるべく自然にこだわったこだわりのバターが
高いという理由で市民に受け入れられなくて、そして良いものが廃棄される。
賞味期限という別にどうとない表記によって。
そもそも賞味期限とは?
『賞味期限(しょうみきげん)とは賞味期間の限界すなわち賞味期間の最終日時[1]。
「賞味期間」とは品質劣化が比較的遅い食料品を包装状態のまま所定の状況において、製造者が安全性や味・風味など全ての品質が維持されると保証する期間。
衛生面よりも品質が重要なので、衛生的に比較的長期間保存できる加工食品に「賞味期限」を記載する。
食品には賞味期限の他に消費期限がある』
Wikipedia参照☟
言い換えると、メーカーが、この期限過ぎて美味しくないって言われても
そりゃ日が経ってるから文句いうなよ?程度
保存方法がちゃんとしてれば普通に考えればしばらく大丈夫。
そんなのでなんせなかなか売れない。
今日使ってしまうものならいざしらず、こういうものは特に敬遠される。
これ図式で言うと致命傷なんですよね。
そこが?というと、賞味期限が云々じゃなく
メーカが体のためにいいものを作っても少し高いだけで売れず
身体に悪い添加物のたくさん入っててしかも安く日持ちすれば売れる!
この図式が出来上がっているからだ。
と、いうことは
いくら、身体に悪い食品はやめようって言っても売れなくては企業は作れないし、むしろどんどん、身体に悪くても安けりゃ売れる!どんどん体のことなんて気にせずいろんな添加物を駆使して安いものを作ろう。
という文化を皆で作り出している。
現にどこのスーパー行っても打ってるのはほとんどマーガリンばかり
バターなんてほとんどおいていない。
何故なら売れないからだ。
近年売られているマーガリンはトランス脂肪酸が少なくなっているから、とかそういう話は諸説あるので、ここでは安全性とか食の本質とかそこには触れないですが。
ようは手間暇かけて作るものが売れず、手に入りやすく使い勝手が良く
物持ちが良い、という目先のことしか考えられない文化になってしまっているということ。
消費者が望めばそれが売れるので企業は作る。
それは食品だけではなくあらゆることに言える。
少し手をかけて少し高く設定したり、少し精度が高いから少し高いものを好むというような文化にならないと、本当の幸福などない気がする。
例えば、私はプロの建築屋なので、道具も人もプロを使う。
なんでも同じだ、と、100円ショップで買ったような道具を使うような
職人をプロなんて呼べないしお客さんの立場でそんな人に頼みたくない。
人も一流、道具も、雑材も間違いのないものを使ってるからプロ。
それは作業着のような身だしなみや人との応対、言葉遣いにまでに至る。
仕事で汚れるからと、仕事着なんか何でもいいなんて言うのは自分の勝手で
まったくお客さんのことを理解していない。
それは会話にも及ぶ。
そのすべてをひっくるめてお客様はお金を払う。
普段着はきれいにするけど作業着は何でもいいなんていうのはそもそも仕事を冒涜してるしその業態のイメージさえ下げている戦犯であるし
言葉遣いもそう。
いうなら逆で、人に迷惑を及ぼす仕事はちゃんとした身だしなみで
ちゃんとした言葉を話せ、そして自分の価値観なら普段着にボロボロのものを着て、プライベートの中の人間と横柄な会話を交わせ、となる。
残念ながらものもそうだし、人間そのものの考えも明後日のほうに行っているような気がする。
我々の値打ちを上げたいのなら、本物でなければ売れない、しかし、安いものが無ければ本当に困る人がいるから安売りの店もある。
的なほうが良いと思うし、そもそも良いものをたくさん求めればよいものは安くなる。
ものは人が求める需要によって価格が変わるからだ。
バブルがはじけ、剥離多売の応酬を経て、途上国がどんどん先進国に変化していくときに、日本人はそもそも自分たちの民族の価値は何だったのかを真剣に考えないと、もう数十年すれば日本っていう文化は、人の手で守られる建物や骨とう品のみになってしまわないか?
そんな先のない国に子供たちを送り出したくないって思うのはわたしだけだろうか?
ちょっといいバターがすぐに売り切れてしまうから、普通のバターで我慢しようか...
みたいな状態が一番普通だと思うしそうでないといけないはずなのだが。