【読書記録】ダムゼル 運命を拓きし者
2024年145冊目。
表紙カバーからしてそうですが実写化されていてNetflixで配信されているようです。最初から映像化を意識していたのか場面もイメージしやすく読みやすかったです。
いくらなんでも毎年3人の生贄は多すぎる印象です。それも他国から王子の花嫁として連れてこないといけない、事情は花嫁の両親には打ち明けるなどとしていたらこんなに何百年も続かないのではないかと思いました。
エロディの妹のフロリアとエロディが助けた少女コーラがいいキャラだと思いました。
最後でエロディがドラゴンになるのはゲド戦記の影響かなと思いました。あとがきにもル=グウィンの言及がありました。ゲド戦記の龍はフェミニズムの強い問題意識が感じられましたが、今作の龍は最近のポリコレを意識したハリウッドの感覚でした。
王子は逃げ出してしまいましたが王と王妃がドラゴンに頭を下げ、炎に包まれたのが印象的でした。長年のプレッシャーからの解放による安堵が感じられましたが、そういう意味で罪から逃げなかった立派な人物だと思いました。