【読書記録】営繕かるかや怪異譚その参
2023年87冊目。
小野不由美さんの怪談シリーズ3冊目。小野不由美は『十二国記』で有名ですが、『ゴーストハント』や『残穢』、『屍鬼』など怪談文芸でも名作を書かれています。
『営繕かるかや』シリーズは怖さだけでなく、どこか懐かしいような感覚があり非常に読みやすく、小野不由美入門編としておすすめのシリーズとなっています。
三作品目となる本書で印象に残ったのは「骸の浜」でしょうか。怪異現象が実際に起きる世界なのにそれが認められないのは精神にくるものがあります。
「火焔」は厭な家族の話し。死んでも離れられないのは澤村伊智の『ファミリーランド』を思い出しました。