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こころのふしぎ探検隊 第5回「記憶ってなに?」

はじめに:記憶とは?



みなさん、こんにちは!今回は「記憶」について探検してみましょう。
「記憶」とは、簡単に言えば、これまで経験したことや覚えたことを頭の中にとどめておく力です。たとえば、好きな歌の歌詞を覚えたり、友だちの誕生日を忘れずに祝ったりするのも記憶のおかげです。
では、この記憶がどのように働いているのか、一緒に見ていきましょう!

1. 記憶の3段階


記憶は、大きく分けて3つのステップで進みます。

  1. 記銘(きめい): 新しい情報を覚えること。

  2. 保持(ほじ): 覚えた情報を頭の中にとどめておくこと。

  3. 想起(そうき): 必要なときに覚えたことを思い出すこと。

例1: 漢字のテスト
漢字を練習する(記銘)→覚えた漢字を頭に残す(保持)→テストで思い出す(想起)。

2. 記憶研究の始まり


記憶の研究は、19世紀の心理学者エビングハウスが始めました。彼は、意味のない音節(たとえば「ブワ」「ザク」など)を覚える実験を繰り返し、記憶が時間とともにどのように忘れられるかを調べました。
例2: 忘却曲線
覚えたことの大部分は最初のうちに忘れやすく、時間が経つと忘れる速度がゆっくりになる、ということを示しました。

3. 記憶の実験的研究


心理学では、記憶を調べるためにいろいろな実験が行われています。たとえば、単語を覚えてもらった後で、どれだけ覚えているかをテストする実験です。
例3: 単語リストの記憶
「りんご」「バナナ」「さくらんぼ」などのリストを覚えた後、すぐに思い出せる単語と時間が経ってから思い出せる単語を比べることで、記憶の仕組みを調べます。

4. 記憶の認知心理学研究


認知心理学では、記憶がどのように頭の中で整理されるのかを研究します。記憶は、パソコンのファイルのように分類されていると考えられています。
例4: 学校の思い出フォルダ
たとえば、「小学校」「中学校」というフォルダがあって、その中に「運動会」「遠足」などのサブフォルダがあるイメージです。

5. 記憶の測定法


記憶を調べるためには、いくつかの方法があります。

  • 再生法: 覚えたことをそのまま思い出す。

  • 再認法: 覚えた中から正しいものを選ぶ。

  • 再学習法: 一度覚えたことをもう一度学ぶ時間を測る。

例5: 遠足の写真
遠足の写真を見せられて、「この場所を覚えてる?」と聞かれるのは再認法です。

6. 代表的な記憶理論


心理学にはいくつかの記憶理論があります。

  • 二重貯蔵モデル: 短期記憶と長期記憶の2つに分けられる。

  • 処理水準理論: 深く考えるほど記憶に残りやすい。

例6: 漢字を覚える方法
ただ書くだけよりも、その漢字を使った文章を考えるほうが覚えやすいということです。

7. 感覚記憶


感覚記憶とは、目や耳などから入る情報を一瞬だけ記憶することです。
例7: カメラのフラッシュ
カメラのフラッシュを見た後、目を閉じてもその光が一瞬残っているのが感覚記憶です。

8. 短期記憶とワーキングメモリ


短期記憶は、少しの間だけ情報を保つ記憶です。ワーキングメモリは、短期記憶を使いながら頭の中で作業をする能力です。
例8: 買い物リスト
「牛乳」「パン」「卵」と覚えている間に、どれを先に取るか考えるのがワーキングメモリです。

9. 長期記憶


長期記憶は、長い時間覚えておける記憶です。
例9: 自転車の乗り方
一度覚えたら、何年経っても乗れるのが長期記憶の力です。

10. 処理水準、転移適切性処理、符号化特殊性、文脈効果


これらは、記憶の質や方法に関する考え方です。
例10: 試験勉強
試験の形式に合わせた勉強をする(転移適切性処理)と点数が上がりやすいことがあります。

11. 潜在記憶


潜在記憶とは、意識しなくても影響を与える記憶です。
例11: ピアノ演奏
曲を覚えていなくても、手が自然に動くのは潜在記憶です。

12. 記憶の変容と自伝的記憶


記憶は時間が経つと変わることがあります。また、自分に関する記憶を自伝的記憶と呼びます。
例12: 初めての遠足
実際の記憶と、写真や話を聞いてできた記憶が混ざることがあります。

13. 人は何故記憶をもっているのか


記憶は、私たちが生きるために大切なものです。過去の経験から学び、未来に役立てることができます。
例13: 危険を避ける
「火は熱い」と覚えているからこそ、やけどを防げます。

おわりに:長期記憶にする3つのコツ

  1. 繰り返す
    何度も復習することで記憶が定着します。

  2. 関連付ける
    新しい情報を知っていることと結びつけると覚えやすいです。

  3. 実際に使う
    覚えたことを実際に使うと、忘れにくくなります。

みなさんも、これらのコツを使って勉強をもっと楽しくしましょう!

おまけ~今日のまとめをラップにのせて~


イントロ
Yo!みんな集まれ、こころのふしぎ探検隊
今日は"記憶"をテーマにCheck it out!
覚えたことが残る仕組み
心理学で紐解くぜ、リズムに乗って行こう!

記憶の3段階
まずは記銘、情報キャッチ
次に保持でデータをマッチ
最後は想起、必要な時
思い出す、それが記憶のキー!

例:漢字のテスト
覚えて書いて、点数Get!
学ぶサイクル、マジRespect!

次回は「言語と思考」です。お楽しみに!

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