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時代とともに変化し続けてきた名刺箱、そんな山櫻ブランドの象徴を歴史とともにご紹介します!
1931年の創業当初から「名刺」を扱ってきた山櫻。そんな山櫻の代名詞でもある名刺を入れる名刺箱は、山櫻ブランドの象徴といえます。
今回は、時代とともに変化し続けてきた名刺箱にスポットを当て、その歴史とともにご紹介します。
1931年(昭和10年代) 市瀬商店 当時の名刺箱
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銀座(木挽町)に市瀬商店を創業した昭和6年(1931年)頃から使用されていた名刺箱です。表面には桜の花びらをあしらった模様が入っており、当時としてはハイセンスなデザインでした。
1948年(昭和10~20年代) 山櫻名刺市瀬商店 当時の名刺箱
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昭和23年(1948年)に株式会社 山櫻名刺市瀬商店と改組した頃に使用されていた名刺箱です。表面に初めてロゴマークが印刷されました。
「山櫻名刺」の表記が右から書かれているのが時代を感じさせます。
昭和10~20年代の名刺箱は、高級感のある「貼り箱」でした。
当時は名刺の用紙も、高級感のある厚い紙が好まれたそうです。
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1951年(昭和26年) 山櫻名刺株式会社 当時の窓付き名刺箱
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昭和26年(1951年)に山櫻名刺 株式会社と改称した頃に使用されていた名刺箱です。箱の中央が抜いてある「窓付き」の名刺箱が初めて登場しました。
この頃の名刺は、縦型で必ず名前が中心に印刷されるデザインであったため、中央の窓から名刺の名前が確認できるように設計されていました。
1958年(昭和33年) プラスチック名刺箱
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東京タワー開業の昭和33年(1958年)にプラスチック製の名刺箱が誕生しました。当時プラスチックはまだ高い素材でしたが、耐久性を考え日本で初めて山櫻が採用しました。
1990年 再生紙名刺箱
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1990年には環境配慮を考慮し、業界初の再生紙を利用した名刺箱が発売されました。すべて紙だけでできているため、そのまま古紙リサイクルが可能な名刺箱です。
またこの頃にはメールやホームページアドレスなどの英字表記が増え、横型の名刺が主流となってきたため、名刺箱も横型に対応したデザインになっています。
2000年 紙だけの窓付き名刺箱
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2000年には窓部分にグラシン紙を採用した、紙だけの窓付き名刺箱が発売されました。半透明のグラシン紙を使用しているので、紙箱でも中身の確認ができる業界初の名刺箱として当時注目された名刺箱です。
環境にも機能的にもやさしい名刺箱として、現在でも主流となっています。
2005年 新ロゴマーク誕生
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2005年(平成17年)に山櫻の新ロゴマークが誕生し、CIがリニューアルされました。これを機に名刺箱のデザインが一新され、白を基調としたデザインに変更されました。
白い箱にピンクのロゴマークが映えるこの名刺箱は、今でも山櫻のスタンダードとして使用されています。
期間限定 「みずたま」登場
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新ロゴマーク誕生を記念して、「みずたま」と呼ばれる特別な名刺箱が期間限定で作られました。
ふたに並んだみずたま模様の穴から、中の名刺を透かし見ることができるデザイン性のある名刺箱で、当時話題性がありました。みずたま模様の穴から名刺の上につくり出すやわらかな陰影が、繊細で愛らしい表情を映し出します。
そしてこれからも
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紙の貼り箱から耐久性を考えたプラスチック箱、環境に配慮した箱、そしてデザイン性の高い箱へと変遷をしてた山櫻の名刺箱。
こうやって振り返ってみると、名刺箱は一見単なる包装材ですが、それぞれの時代に必要とされた機能やデザインが反映されているのだと感じました。
そしてこれからも、山櫻は名刺をつくり続けていきます。
written by Nob Y.