はじまりの前のニセ墓づくり

いま思えば、水流苑神社のはじまりは、長崎県・生月島でのニセ墓づくりだったのかもしれない。この時に、余白的なもの(=意味のないもの)を生み出すことに味を占めた結果、『意味のないものを作りたい』という欲求が強まり、数か月後にそれが爆発して水流苑神社が生まれることとなった。

そうだ、お墓を作ろう。

きっかけは、夫の北くんが生月島に持っている土地で遊ぼうという企画だった。そこで何をするかという話をしていた時に、突然『おままごと感覚で遊べるニセモノのお墓を作ろう』とひらめいたのだ(すでに意味がわからない)

人骨を作ろうとしたら魔物が生まれてしまった

「お墓といえば人骨だ!」ということで、近所のスーパーに手ごろな人骨を買いに出かけたんだけど、残念なことにそのお店では扱っていないとのことだったので、石膏粘土で自作することに。
(リンク先の記事には巫女服で人骨を作るライブ配信も収録してあります)

お墓の設計図

生月に向かう前に、お墓の設計図も描いた。私の計画では、この土地に遊べるアートをたくさん展示して、生月の名物B級スポットにしたいんだよね。

蚊取り線香でお焚き上げを行いました

人骨と設計図を持って生月に渡り、途中で立ち寄った海岸で北くんが拾った板を「卒塔婆にちょうどいい」と奪い取り、意気揚々と彼の土地へ。

季節は夏の終わり。青々と生い茂った雑草を鉈で切り倒し、スコップで土を掘り起こして、中に魔物の骨と青いボトル(中に私のプロフィールみたいなものを入れた記憶が)を埋めた。

設計図をもとに石や卒塔婆を配置して……
(あれ、なんか、背後から煙が出ているような)

最後に蚊取り線香でお焚き上げ。
無事に供養を終えて、立派なお墓が完成しました。

この墓を掘り返した者は、今のところはまだ存在しないらしい。


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水流苑まち(つるぞの・まち)
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