干し芋で新物(初物)を楽しむ
こんにちは。
干し芋の鶴田商店です。
気候も昼間は暖かいですが、朝晩は冷え込むようになり冬に向かって季節が変わってきました。そんな中、いよいよ新物・初物の干し芋の製造がスタートしました!おかげ様で今年も干し芋の製造が無事に始められました。
これから原料のさつまいもが無くなる頃まで、干し芋の製造が続きます。
1,今年のさつまいも
おかげ様で干し芋の原材料となるさつまいも「べにはるか」の収穫は無事に終えることができました。天候や病気などの影響も少なく、良いさつまいもが収穫できたと思いますので、スムーズに干し芋の製造へ切り替えられます。自然の恵みとさつまいもの生命力、関わった人たちへ感謝します。
収穫したさつまいもは、糖化させるために、今は低温貯蔵で熟成中です。2ヶ月間以上は熟成が必要になりますので、最初に収穫したさつまいもから、順番に干し芋へ加工していきます。
2,干し芋作りまでの過程
当店は、原材料から生産しておりますので、干し芋作りを始めるまでの過程もとても大切です。そして、干し芋製造や販売に関しても、準備をしたり、新たな取り組みをおおまかですがまとめてみます。
・原材料さつまいも「べにはるか」の生産
3月~10月にかけて、畑の手入れから種芋の植えつけ、苗の栽培、苗の収穫、畑への植え付け、成長の見守り、畑のお手入れ、収穫準備、収穫、貯蔵保管などを行い、さつまいもを生産しています。
・干し芋作りと販売の準備
製造に必要な資材の調達、スライサーやすだれなど必要な道具のメンテナンス、作業場の整理整頓、従業員の確保など、販売準備などを行います。また、今年から、鶴田商店のロゴやパッケージのデザイン変更、ネット販売などの新規販路の拡大、SNSなどによる情報発信など新たな取り組みも開始しました。
3,新物・初物の干し芋の楽しみ
新物・初物の干し芋はとても人気があります。年末~翌年の冬明けの頃までは、干し芋屋さんの繁忙期でもあり特に忙しい時期になります。新物・初物には、美味しいものを早く食べたいという想いもありますが、縁起も良いということで、贈答用にもご利用いただくことが多いです。新物・初物の意味について少しまとめてみました。
・毎年の楽しみ、ワクワク新物・初物
当店の場合は、原材料のさつまいもの品種は、べにはるかのみを使用していますし、製造方法も変えませんので、基本的に味や食感に大きな変化はありません。しかし、農作物ですので、100%同じものを毎年作ることは困難ですから、毎年のさつまいもの出来栄えによって、味や食感、風味などにも若干の違いが出る場合があります。その微妙な違いを、「今年はどうかな?」とワクワク期待しながら、楽しむことができます。
・初物を食べると福を呼び込み、長寿になる
日本人は、古くから、その季節に初めて収穫された食材を食すと福を呼び長寿になると言われており、初物は縁起が良い食べ物だと言われています。
また、初物を食べると新しい生命力を体内に宿すことが出来ると考えられてきたようです。
・旬な食べ物の力で健康維持
旬の食材を食べることで、その食材が持つ風味や香り、季節感を感じられ、さらに高い栄養効果もあります。旬を楽しむことで心も豊かになり、健康のためにも良いのため、年末や新年を迎えるこの時期に、とても人気がある理由のひとつだと思います。
・初物と旬の両方を味わえる干し芋
初物とはその季節に初めて収穫された食べ物であり、旬は、収穫時期を迎えた食材の最も風味が良い食べ頃の時期のことを言うようです。新物・初物の干し芋は、最初に収穫されたさつまいもで、さらに、食べごろを迎えた旬のさつまいもを使ったこの時期の干し芋はその両方を楽しめる食べ物なのです。
4,まとめ
干し芋は、年末年始を迎える時期から製造開始、繁忙期へとなりますが、日本人にとっては、年収めで今年を振り返り、感謝して、新しい年を迎える時期ですので、とても良い時期に提供できる食べ物であることを改めて感じることになりました。新しい干し芋シーズンが良いものになるよう、そして、美味しい干し芋作りを続けてお客様が良いお年を迎えていただけるよう取り組んでいきたいと思います。