ちんこすこう開発者は見た!#22 沖縄の国道58号線は渋滞地獄に注意して
南国の青い空の下、海へと続く一本の道――。
そんなドラマのワンシーンのような妄想を描きながら、初めて沖縄の地に降り立った筆者を迎えたのは、国道58号線の大渋滞だった。
通称「58(ゴッパチ)」。実は、鹿児島市から海上の道なき道を経て、ここ那覇まで続いているという日本最長の国道だ。もともとは、米軍が整備・指定した「Highway No.1」がその始まりとのことで、年配のウチナーンチュの方の中には今でも「1号線」と呼ぶ人もいるらしい。オジィが58のことを「1号線」と言ったからといってボケが進行しているわけではないので安心してほしい。
そんな沖縄の大動脈である58だが、この血管には、やたらと血栓ができる。つまり、
人間なら脳梗塞で即病院行き、大渋滞が頻発するのだ。
混雑する理由は、いくつもある。
クルマでの通勤通学の多さはもちろん、県内に鉄道がないこと、さらには米軍基地がサイドに延々と続くゾーンが多数あり迂回ができないというのも大きい。
それに加えて“急な雨“、“年度末の道路工事”、“巨大な米軍車両の故障”などのトッピングが加わった日にはさらに地獄。通常なら20分で通過するところを、1時間以上も前方のテールランプを拝む、虎舞竜も真っ青な死の「ロード」となる。
そして、この58には観光客を誘い込む恐ろしい罠も待ち受けている。
それが、
朝夕の「バスレーン」である。
大渋滞かと思っていたら一本だけ空いている道を発見し「お、ラッキー!」とばかりに左側線を走らせていると、颯爽とパトカーが登場。違反切符を切られてしまう。筆者の友人も3人ほど、この違反切符と苦い思い出を胸に、内地へと帰って行った。「バスレーンにはやられたけど、楽しかったよ」と言って去り行く彼らの後ろ姿は、いつもより小さく見えたものだ。
もちろん県警とて観光客を罠にハメたいわけではない。とにかく、このレーンはバスをスムーズに走らせるための道。一般車両が走ることは許されていないのである。バスレーンは、平日の下記の時間帯に実施されるので、覚えておいて損はない。
・朝/7:30~9:00
・夕方/17:30~19:00
※場所によってはバスレーンの標識が見えにくいので要注意!
レンタカーで移動中の観光客の方には、渋滞も沖縄名物のひとつとして、ご当地のラジオ番組でも聴きながら楽しんでほしい。無理か。
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