スチームパンク風LEDゴーグル④(制御基板の修正と組み立て)
スチームパンク風ゴーグルにLEDマトリクスを仕込んで、ライブの小道具として使おうという計画。前回は制御基板を設計して発注したのだけれど…
…なんと基板を発注した後で、設計ミスが発覚してしまったのであった。今回はその話から。
M5Stamp Pico、I/Oピンの罠
設計ミスとは、M5Stamp Picoの36番ピンを出力に使ってしまったことだ。
これについては、M5Stamp Picoのピンアサイン図を載せた方が話が早いかな。
設計では、G26とG36をLEDコントロール出力用に使ったのだけれど、図を見ると、G36は「IN-ONLY」と書いてある。出力には使えないのだ。よりにもよって、このG36ピンだけが! I/Oってのは、Input/Outputの意味じゃなかったのかよ? 罠すぎるだろ!
というわけで、回路を修正した。ただし、今回はもう基板を発注してしまったので、無駄にするのももったいないから、パターンカットとジャンパ配線で対応することにした。もし基板をバージョンアップするタイミングがあれば、新しい回路で更新しようと思う。
基板到着、修正の練習
さて、回路を修正している内に、JLCPCBから基板が届いてしまった。相変わらず早えな。
主な部品は、(下画像の左から)ロジックレベル変換基板、M5Stamp Picoマイコン、スライドスイッチ、電源供給用USBコネクタ。他には抵抗が2本とコネクタケーブルだけ。
回路を修正するわけだから、一度、基板修正の練習をしておこう。部品は本付けしないで、いったんピンコネクタで組んでみることにする。上手くいったら、本番では再利用するのだ。
基板が5枚もあると、こういうことができるからいいね。
上の画像ではピンコネクタに隠れてしまっているけれど、Stamp PicoのG36ピンと、レベル変換のLV2とを繋いでいるパターン線をカッターでカットした。0.25mmの細さなので、カットすること自体は簡単なのだけれど、周囲に傷をつけないように細心の注意を払わなければならない。そしてカット後はテスターで導通チェックもしておく。
そして裏面には、G18からレベル変換基板に繋ぐ線をはんだ付け。今回は手近にあった被覆線を使ったけれど、この手の配線は昔なら皮むきの手間が要らないポリウレタン被覆銅線を使ったもんだよなあ。家に転がってなかったから使わなかったけど。
うん、成功だ。
次は本番。同じ作業をもう1回、今度は部品を直付けでやるだけだ。
制御基板、完成!
というわけで、完成。ピンコネクタを使わない分、めっちゃコンパクトになってるな。
Stamp Picoは直付けしてしまうとプログラムの書き込みができなくなってしまうので、プログラム書き込み用のコネクタを上に付けておいた。そのために、Pico本体のGrove互換コネクタは外してある。
もちろん動作も問題なし。モバイルバッテリーを使って、スタンドアローンで動かせるようになったよ。
今回は、モバイルバッテリーとの接続はマイクロUSBケーブル使って、変換コネクタでUSB-Cにしているけれど、それだとたしか0.5Aまでしか流せなかったはず。USB-Cケーブルで直接繋げば3Aまで流せるはずなので、ケーブルを調達しておかないとね。もしかしたら、モバイルバッテリーも大電流を流せるヤツを買った方がいいかもしれないな。調べてみなければだ。
プログラムまで手が回らなかった…
当初の予定では、制御用のプログラムも作ろうと思っていたんだけど、回路の修正があったんで、そこまで手が回らなかったな。
ライブまで、残り時間は1週間チョイ。果たして間に合うのだろうか…。
(次回に続く)
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