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工作部チャンネル開設&LEDゴーグル新3号機
「六百デザイン工作部チャンネル」を作った
しばらくブログに記事を投稿しなかった間、俺が何をやっていたかというと、YouTubeで「六百デザイン工作部」というチャンネルを立ち上げていたのであった。
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製作した物の「動作」は動画で伝えた方が早いんで、前から工作系動画もどんどん作っていきたかったんだけど、なにしろ自分のメインチャンネルは、ウチのバンドのライブやらウクレレ弾き語りやらの映像ばかり。そこに工作系の動画を混在させると「視聴者が減るよ」と誰かにアドバイスされたんだったかな。なので、サブチャンネルに分けたというわけだ。
ただ、「動画を作ってると、工作する時間が無くなるよ」とも云われた。それじゃ本末転倒だw そこで、まずは短めの動画を2~3本ほど作って、動画制作スキルを徐々に上げていくことを目指した。あまりにも時間を取られるようであれば、動画作りはスパッとやめる心積もりでね。
そして最近、やっと動画制作の手順もこなれてきたんで、あらためてブログも再開させたという次第。動画もブログも並行して進めていくつもりだ。相乗効果で、視聴者・読者が増えてくれると励みになるんだけどね。
ちなみに動画は「ゆっくり解説」スタイルで、古の日本ソフトバンク出版部・Beep誌に登場させていた氷水芋吉&山村モヘップ(12)に喋らせることにした。まあ、声はゆっくり魔理沙&ゆっくり霊夢なんだけどね。ごめん、買うから許して。
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LEDゴーグル「新・3号機」
というわけで本題。このブログでずっと進めてきた、LEDゴーグルの新型・3号機を設計・製作したのであった。
とは云ってもコンセプトを新しくしたわけじゃなく、初号機・2号機で得たノウハウで決定版を作った、という感じかな。
初号機はこちら:
2号機はこちら:
初号機は直径47mmのスチームパンク風ゴーグルに52個のLEDを並べ、2号機は51mmの溶接用ゴーグルに112個のLEDを並べた。そして3号機では、47mmに112個を並べようという目論見だ。
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設計は、最近バージョンが7.0に上がったKiCadで。
Kicad 7.0では6.0のファイルも読み込みはできるのだけれど、後方互換性がないから、7.0で保存してしまうと旧バージョンでは読めなくなってしまう。7.0に不具合があったらもうアウトだ。なのでバックアップを取りながら、おっかなびっくり7.0に移行中という感じ。使用感はあまり変わらない。
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使用するフルカラーLED・WS2812B-2020は、その名が示すように2mm角のサイズ。それを3.5mm間隔で並べていく。基本パターンを作って、それをコピペで「田植え」していくわけだ。
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そうそう、以前はコントローラーとの配線は基板に直付けしていたけれど、今回からはコネクタを使うことにした。JST(日本圧着端子製造)の「XH」というコネクタが、趣味の電子工作ではかなり使いやすいので、今後の設計では、これを俺の制式部品とすることに決めたのだ。
そのあたりは六百デザイン工作部の動画で説明しておいた。よければご覧になってほしい。マジで便利。
基板を「面付け」して発注…1クリックで
基板を発注するにあたって、新しく「面付け(Panelization)」という技法を試してみた。これは、複数の基板を一度に製造してもらうやり方で、小さな基板を作る時などはコストを圧縮することができる。
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今回は円形基板なので、コスト圧縮の効果は微々たるものなのだけれど、両眼が1枚の基板に並んでた方がカッコいいからそうしてみたw
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あと今回、発注にあたってナイスなやり方を見つけてしまった。KiCadのプラグインで「Fabrication Toolkit」というものがあり、それをインストールしておけば、1クリックで発注データを生成してくれるのだ。ガーバーデータもZIP化してくれるし、部品表(BoM)もポジションファイルも一括生成だ。こんなに便利でいいのか!?
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というわけで、今回も基板作成&部品実装をJLCPCBに発注した。いつもお世話になってます。
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到着! そして組み立て・動作確認
4月21日に発注して、4月29日に到着。さてさて、仕上がりはどうかな…?
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基板からミシン目に沿って切り取り、自分ではんだ付けする唯一の部品・コネクタを取り付ければ、それで完成。簡単。
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基本的な回路は2号機と変わらないから、2号機用のコントローラーにつなげば、ソク光る。
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うん、今回も大成功だ。
あと、コントローラーも新型を発注済みなので、こちらも到着するのが楽しみだ!
動画もあるよ
今回の内容は、六百デザイン工作部のチャンネルにも上げてある。よければそちらもどうぞ。
(この回、了)