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「カルテットⅡ」という名前の創作オルゴールで、セガ『Quartet』を鳴らしてみる③(モーター駆動編)
前回までのあらすじ
「カルテットⅡ」という名前の手回しオルゴール(オルガニート)で、セガ『Quartet』の曲(Quartet Theme)を鳴らそうという計画。ところが音域の都合でベースが再現できないので、別の30弁オルガニートを購入して、合奏させることにした。ほら、Quartetって協力マルチプレイのゲームだし、マリ&エドガーでプレイしているということで(詭弁)。
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鳴らす準備&テスト演奏
本体は、100均で購入した木製の箱に取り付けている。これは共鳴箱。木箱の振動によって音を響かせるのだ。ちなみに箱は枡の形をしていて、下面には板がない。また、箱の側面には穴を開けている。
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この開放面を木製のテーブルにクランプで固定すれば、テーブルの天板でも共鳴するだろうという目論見だ。
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そして秘密兵器がもうひとつ…モーターと速度コントローラーを用意した。
前回も書いたように、連続する音が苦手なオルガニートでQuartetの譜面を作るために、譜面カードは倍の長さにしている。つまり倍速で回さなければならないのだ。でも手回しで倍速はチトきつい。そこで機械の力を借りようという算段だ。
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オルガニートとモーターは、針金でリンクさせた。ガッチリ固定したらモーターの振動が直にオルガニートに伝わってしまい、聴けたもんじゃなかったからだ。
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とりあえずテストとして、付属の譜面カード『Happy Birthday』を鳴らしてみた。さてどんなもんだろう?
…うむ、いいんじゃないか。
計測したら、演奏速度は192 BPMほど。Quartetの譜面カードは倍の長さで作っているから、このまま鳴らしても98 BPMぐらいの速度では演奏できそうだ。まあ、Quartet Themeは150 BPMほどなので、最終的にはもっとスピードを上げなければならないけど。
さて本番
いよいよ本番の演奏に取り掛かろう。
譜面カードも準備済みだ。前回までに作ったデバッグ済みカードをロール紙に転写して、ひたすら穴開けて完成させてある。なんと長さは7.5mにもなってしまったよ。
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そしていよいよ本番。テスト時よりは少し速度を上げて演奏してみよう。まずは目標240 BPMぐらいで。
…壊れました。
モーターのギアが欠けたのか、空回りするようになっちまいました。
えええええーーーーー。
さてどうしたもんか。
同じモーターを買ってやり直しても、また壊れる可能性が高いだろうなあ。
モーターとギアボックスの選定からやり直すか。
それとも、オルゴールを高速でブン回すのは諦めて、譜面のアレンジでどうにかするか。
ううう、サクッと終わらせるプロジェクトのつもりだったのに。
なんだか泥沼の匂い。
ちょっと寝かせておいて、また後で考えることにしよう。
(続く)