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冬の関西、山陽を行く 2日目 ~豪雪の名残~



雪の影響いまだ続く

2日目です。これより広島に向かいます。
そして、帰りは初の寝台です。気分が高まります。

福島を出て、隣駅の大阪へ、
時刻はだいたい5時半くらい。


サンダーバードが全て金沢行、今ではもう見れられませんね。

駅構内は早朝ですので閑散としています。この巨大ターミナルが動きだした早朝の雰囲気はなかなかに良いものです。

大阪から梅田へ向かいます。少々阪急に寄り道。

阪急梅田の巨大ターミナル、圧巻です。関東ではお目にかかれないこのホームの数、一見の価値あり。

まず、宝塚線に乗ります。某3D電車バトルゲームで有名ですね。

そして川西能勢口で一旦下車します。

空が白みはじめました。
川西能勢口では能勢電を記録します。


やってまいりました能勢電1700系。
種車は初代阪急2000系です。この2000系は先ほども上げました某3D電車バトルゲームの主人公が使います車両の同じ型です。
一回は見てみたいなと思っておりましたので念願叶いました。

全面の渡り板にうっすらと雪が付いています。昨晩は京阪神地域でも雪が降ったようです。

川西能勢口からは宝塚に向かいます。
ところでこの宝塚線には難読駅名が多く、売布神社(めふじんじゃ)、清荒神(きよしこうじん)など初見では読めない駅名が並んでいます。

宝塚に着きました。
阪急電車には初詣のヘッドマークが掲出され、いよいよ年の瀬、新春の雰囲気に。

宝塚からは今津線に乗り換え、西宮北口からは神戸線に乗り換えます。
時刻は既にラッシュ帯に入りましたので、今津線の車内はかなりの乗車率でした。

神戸線に入り、神戸三宮に到着しました。ここでJR三ノ宮に移動し、新快速で行こうとしたのですが…、

なんと昨日の大雪で大幅にダイヤが乱れているようです。
まだ大きな影響があるとは…。

ちなみにこの大雪で、彦根市では24時間降雪量68cmという観測史上最多を記録したようで、記録的大雪だったというわけです。

とりあえず、普通列車で神戸に向かいます。

遂に見ることができました。東海道本線の終点と山陽本線の起点のポスト。
現在は、ほとんどの列車がJR神戸線として神戸を直通してしまいますから、神戸が起点終点という印象は薄れたかもしれません。

ここから新快速姫路行に乗ります。
と思っていたんですが…


なんと宝殿行に行き先変更。これで予定していた相生駅での乗り換えができなくなりました。
知らない人のために宝殿は加古川の次の駅で、もちろん通常新快速は停車しません。

仕方がないので終点の宝殿から後続の普通網干行に乗り換えます。

網干からは再び後続の播州赤穂行に乗り換えます。

相生では、山陽本線と赤穂線に分かれますが調べましたところ赤穂線経由のほうが早いというので、そちらを選択します。
しかし、この播州赤穂行では接続が悪いので相生で30分ほど待つことにしました。


山陽路を行く


相生駅に到着しました。予定より30分ほど遅れています。

そして居ました、名高き真っ黄色の電車が。
いよいよ山陽地区という感じがしてきました。


では播州赤穂行乗りまして終点まで向かいます。
山陽本線と別れ、一瞬だけ新幹線と併走します。

予定より1時間ほど遅れていますが広島で結構滞在時間を設けたので問題なさそうです。まさか、ここまで来て雪に苦しめられるとは…。


播州赤穂に着きました。
向かい側に停車している普通岡山行に乗り換えです。
赤穂線のほうの乗車率はそこまで高くなく余裕を持って座席を確保できそうです。

赤穂線沿線は瀬戸内の穏やかな陽気で日差しが非常に暖かく、さすがに早朝から動いているので少々眠ってしまいました。

そして、東岡山から山陽本線に戻り、岡山に到着しました。
岡山で次の列車までの時間が空きましたので少々駅を見物。

すると、381系やくも号が入線して参りました。
多客期のため、写真では分かりづらいですが7両編成となっています。

まだリバイバル塗装の話が全くない時でしたので、すべての381系がゆったりやくも色でした。その後リバイバルで復刻塗装され、引退まで何回も岡山および伯備線に訪れることになります。そのときの話も近々していく予定です。

続いて岡山からは普通三原行に乗車します。
こちらの列車は、やはり18切符の効果でかなり混んでいました。

倉敷、笠岡、尾道を通り、三原の一個手前の糸崎で下車。
ここから糸崎始発の岩国行で広島を目指します。

こちらが岩国行、車両は227系で愛称はRed Wing、直訳すると赤羽ですね。
この愛称の由来は、この車両の転落防止用幌から着想を得たとか(間違ってたら申し訳ない)。
昔は國鐵廣島と揶揄されたものですがすべてこの新型になり、イメージは一掃されました。

岩国行に乗車し、少し行くと山がちな地形になってまいりました。
ここで列車は急勾配区間であるセノハチに入りました。

最後尾の運転台を見ると抑速と表示が見えます。おそらく動作している表示で間違いないかと思いますが、急勾配のため抑速ブレーキをかけているのかと思います。
またこの区間、貨物列車では列車の最後尾に後補機を連結し運転するそうです。


広島の一個手前の天神川を発車。
するとEF67が留置されていました。これがセノハチでの後補機の役割を担っていました。現在ではEF210に置き換えられ、当機関車は保存されているそうです。

当時はまだ吊り下げ型の駅名標

そして遂に広島に到着しました。
鈍行でいくとなぜか達成感を感じますね。

芸備線のキハ40

広島で少々撮影していたんですが、ふとサンライズの運行状況が気になったので調べてみることにしました。


するとサンライズ号運転取りやめの文字が…。
見た瞬間血の気が引きました。



サンライズ運休、現代版中国大返し

サンライズ運休ということで、寝台に乗れないことの落胆よりも帰ってこられるのかという心配が勝りました。

どこかで一泊し、翌日帰るという選択肢もありましたが、この年末年始を鑑みれば当日で空いているホテルなど無いでしょう。

そこで新幹線という選択肢を選びました。
幸いにも、まだ東京行の新幹線はあるので何とか帰れそうです。しかし、心配なのが米原の雪で、そこの大雪で遅延が発生しているとのこと。瀬戸際に立たされました。

望みは皆無でしたが、みどりの窓口で確認したところ、やはりサンライズ運休で間違いないとのこと。
ここまで雪が影響するとは…。

寝台の切符を払い戻し、広島→東京の新幹線の切符を光の速さで購入。
新幹線ホームへ移動します。

1日と半日かけてきた道のりを一気に4時間で戻ります。
ホーム上帰省客の和気藹々とした声がこだまする中、広島始発東京行ののぞみ号に乗車します。

自由席に乗車したのですが広島発車時は3割ほどの乗車率でした。

新幹線からのMAZDAスタジアム

発車してから5分くらいで山陽新幹線最高速度の時速300kmに到達。
速すぎるだろ…。在来線の3倍の速度です。


約40分ほどで岡山に到着しました。
3時間かけてきた道のりを1時間かかりません。
やはり新幹線は偉大なんだなぁ…。

日は既に落ち、夜に入りました。
列車は新大阪に到着、ここでかなりの乗客が乗り込み、自由席は7から8割ほどの乗車率に。東京までこの乗車率は変わりませんでした。

列車は米原を通過。
大雪のため通常の半分程度の150km/hで走行しています。
当列車の遅れは20分程度で収まっています。
なお、京都-名古屋間で列車が団子状態になっていました。京都米原間では7本くらいののぞみ号がいたと記憶しています。

列車は名古屋に停車しました。すると床下から何やら物音が…。
おそらく雪落としの作業と思われます。付着した雪によって床下機器を破損させないように新幹線の消雪ないし除雪の作業です。米原付近で雪が降ると名古屋駅ではこの雪落としが高頻度で行われます。

列車は30分強の遅れをもって名古屋を出ます。このくらいの遅れなら問題なさそうです。


東京に到着(写真は当日のものではありません)

名古屋からはスムーズに進み、少々遅れを回復して30分弱の遅れをもって東京に到着しました。

まさか、夕方の広島から帰ってこれるとは、新幹線に救われました。


この旅を通して、ずっと雪に苦しめられた旅だったなと思います。ですが、鈍行と新幹線の両方を楽しめたので良しとしましょう。


ここまでこの旅行記にお付き合い頂きありがとうございました。
次回は2022年春の旅、サンライズ号リベンジを記事にしていこうかと思います。次回作もよろしくお願いいたします。


ルート
福島ー大阪・・大阪梅田(阪急)ー宝塚ー西宮北口ー神戸三宮・・三ノ宮ー神戸ー宝殿ー網干ー相生ー播州赤穂ー岡山ー糸崎ー広島ー東京


※この旅行記は2021年12月の話を元にしており、現在と状況が異なる場合がございます。

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