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2nd EP 曲解説

synchreサトウです。柄にもなく曲の解説なんかやってみます。淡々と。


synchre 2nd EP 『correlation』

1.equilibrium
2.indefinite
3.after ego
4northernmost lotus (Instrumental Remix)

それではいってみましょう。1曲目 equilibrium から。

1.equilibrium

曲名は平衡って意味です。
前に「動的平衡」って言葉を知って、そこから福岡伸一さんっていう方に辿り付きました。福岡さんは動的平衡を生命に当てはめて考えていて、それを少し自分なりに咀嚼して出てきたイメージで詞を書きました。

打ち込みに関してはRyoji Ikedaのdataplexに入ってる音みたいなのをうまく取り入れたいなと思ってて。
メインの音はシンセで音を3種類くらい作ってまとめてレンダリング、そのオーディオにエフェクトをかけてさらに音足して〜みたいな感じ。多分また一から作れと言われても無理だな。

この曲作ったくらいから、シンセで音を作って出すんじゃなくて、一度オーディオに変換してからそれを切り貼りしながら音を作ると、シンセそのものの音では出せないニュアンスがあるなーと気づいて、それから多用してます。

打ち込みがとにかく直線的でグリッチ音みたいなのも多いので、対比的にバンドは人間臭い感じを意識して作りました。自分の中では2nd EPのイメージを決定づけた1曲かな。詞の内容も他の曲に通づるイメージがequilibriumにはあるので、このEPがこのEPである必然性を持たせてくれた1曲です。たぶん。


2.indefinite


曲名は不確定とか曖昧って意味。
正直、この曲の詞を自分が何を考えて書いたのか覚えていなくて、和訳を見てなんとなくイメージはできるけど、自分の中の答えに辿りつけない。
まさに曲名通りになってしまいました。人それぞれの解釈でいいです。

音に関しては少し他の曲より優しく、圧の少ない感じにしたかったんだけど、その分ドラムがすげームズイ感じになってしまった。ハルさんスマン。でも曲とドラムの対比がまたいい感じになったと思います。

詞の和訳の中に「全てを内包して全てを受け入れる」ってところがあるんだけど、打ち込みはそんなイメージで。
「電子音」って人の血の通わない、冷たくてぶっきらぼうなイメージがあるけど、そんな奴が少し不器用なバンドサウンドを柄にもなく優しく抱え込んでくれるような、ツンデレみたいな。ちょっと何言ってるかわかんないわ。

演奏する時はダイナミクスをより意識してます。この曲は合わない時はホントに合わない笑
3人の緊張感がマックスな曲かもしれない。


3.after ego

synchre史上1番長い曲。歌い始めるまでに1分半くらい。サブスク時代なのによくもまあって感じです。
曲名は直訳すると自我の後って意味になる。
人間が人間たらしめるのは、というか自分が自分であるってのは自我があるかどうかだと思うんだけど、でも人間は数十兆個の細胞の塊であって、じゃあそれらを人工的に作ったものには自我は宿るんだろうか、とか、
仏教では自我はアートマンって言うんだけど(対になるのがブラフマン)、梵我一如とか輪廻とかその辺のことを目を瞑って考えて、出てきた画を言葉にしてみました、みたいな歌詞。中二病ですね、オレは。

音は「遠くて近い」ってイメージ。意味わからんな。梵我一如です。


4.northernmost lotus (Instrumental Remix)


人生初のリミックス。これは完全に僕の気持ちいい感じでやりました。新しい音は入れずに、原曲の録った音だけを使って。曲を作る時ってバンドの場合、ライブでできるかどうかっていう縛りがあるけど、これはその縛りなしなので作ってて楽しかったです。

個人的にはこのEPの中で聴くのはこの曲が一番好きかも。
インストも悪くないね



全体としては電子音とバンド音との対比や相関関係などをイメージしました。correlationは相関って意味。
ジャケットデザインもそんなイメージ。CDの盤面も歌詞カードもそれを意識してデザインしました。是非CDも手に取ってみてください。
そのうち通販でも販売します。


解説ってこんなんでええんかな。そもそもここまで読む人はいるんだろうか。読んでくれた人はありがとうございます。解説をふまえて曲を聴いてみてください。


それではまた。

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