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THE BOYS&GIRLS Tour2024 TBG ATTACK@Spotify O-Crest ライブレポ


北海道・札幌のボイガルは久しぶりのワンマンツアーとして「ボイガル以外のグッズ着用」という今までにないルールのTBG ATTACKを敢行。

その初日 渋谷はSpotify O-Crestに
Tシャツはヒトリエ、タオルはa flood of circleというボイガルとは縁のなさそうな格好で参加してきた。
個人としてはムロフェス、主催ライブは5月のクアトロ(Makiと対バン)、ワンマンだと今年1月の札幌ペニーレーン以来だったのだが
ボイガルが改めて自分には必要だと思わされたライブレポ。


今年はクレストの周年記念のイベント等、クレストで多くのライブを行っているボイガルだが、来月(10/20)にもシンゴさんの大好きな藍坊主 との対バンも決まっており、開場後の場内BGMは藍坊主1色であった。


18:40 開演時間10分ほど遅れSEとともにメンバーが登場。
この日のシンゴさんのシャツには「強くなれる気がした」と書かれた。


セッションもなく歌い出したのは9月の曲 錆びないダイヤ であった。
あまりに軽快な幕開けにダイバーも出た。

そんな軽快な流れから人気曲 すべてはここから で大いに湧くクレスト。
なかなか聞けない初期曲の連投に興奮より困惑が勝つ。
それでもサビで虹色に包まれるステージと、全員がボイガルを見に来るワンマンでしか見えない360°手が上がる光景に幸福感を覚えた。

ノンストップで、よーいドン
フロアにダイブしてくるシンゴさん。どんどん飛ばしていくボイガル、今日も最強だ。
終わるとすぐさまDr.ポルノ大岡がビートを刻むと共にMCも任される。

ポ「みんな今日は違うバンドの服着てる?俺も着てるけど(ポルノグラフィティ)、俺たちが一番カッコイイライブするんでよろしく!」
大いに湧くがシンゴさんは「だせぇ笑」と返す。
そしてやはり国道恍惚線
私が行くライブではほとんどと言っていいほど演奏されるのだが、肩を組んで皆で歌いたいくらい、その日のライブに色を付けてくれるようなこの曲が好きだ。

続くはフロム・ア・ナローボックス
「小さい箱から」つまりライブハウスの歌。
よりライブハウスが好きになる歌。

「クレストを飛び出して、そしたら皆それぞれ日常に戻るけど、ボイガルファンならあと8時間よろしく!」とノンストップで5曲を歌い、このブロックを締めくくった。


MCを終えるとGtヨシダから轟音が鳴り始まる ロータリーを抜け出せ!
昨日まで1人旅に出かけていた自分とこの歌詞が偶然リンクして感慨深くなる。
"悩みながらも ここクレストに来たこと!"とシンゴさんは歌詞を変えていた。

余韻を残さずイントロ無しで階段に座って
毎回ダイバーが出て大盛り上がりするこの曲、それはこの曲の歌詞にもある
"貴方がやってるロックバンドが居てくれてよかった"とボイガルに心の底から思わされるから。

陽炎  
さらに勢いに火をつけるように陽炎。
オリジナルメンバー脱退後、最初にリリースした曲で自分自身がボイガルを知った曲。
この日も凄まじいシンガロングに毎度涙が零れそうになる。

豪速球の三連投に手も足も出ずに三球三振させられたかのような、圧巻のブロックだった。


MC

「何十年もやってれば友達や先輩が死ぬこともある、コロナの時、配信ライブをやり続けて先が見えなかったけど結果的にこの曲をメンバーと鳴らした時に『大丈夫だ』って思えた。その曲を聴いてください。」

昨年のワンマン以来のビーアライブ
「生き続ける!っていう曲!」
個人的にも大好きな曲だが、あのMCのあとに聞くと一つ一つの歌詞が体に飛んでくるような…この曲の歌詞の良さを再認識した。

続く二子玉川ゴーイングアンダーグラウンド合言葉を胸に も昨年の新代田でのワンマンを思い出す。
合言葉が流れた瞬間、分かっていたが
"当日券完売のフロアで深呼吸 馬鹿野郎、どういうつもりだよ こんな日に限って なんでそのTシャツなんだよ‪💢" には笑いが起こる。

5月のクアトロでも聞いた小セッションを挟んで心のままに
上手のフロアに近づくシンゴさん、ステージに戻るとGtヨシダに激突してお互い睨み合っていた笑
曲が終わると ラスサビの"ラララ"の大合唱のことを思い出し
「そこで使う予定だったのに!」と!悔しそうにカズーを吹いて直ぐに投げ捨てた。

遠いストーリーも久しぶりな気がする。
シンゴさんも歌い終わる前に「やばい!めっちゃいい曲!遠いストーリー名曲すぎ!」とはしゃいでいたが本当にその通りである。

最初で最後のアデューはいつも通りダイバーが大量発生しお祭り騒ぎだった。


MC
シンゴさんはクレストに今年来すぎてると話しつつ、TBG ATTACK開催の理由と第1回開催場所であるKlub Counter Actionについて話す。

「カウンターアクションって札幌のハードコアの聖地みたいな場所、ホントに凄いとこで、入ってみようと思ってもこんな髪(モヒカン)の人ばっかで怖くて……。でも入ったらみんないい人だし、SCHC(サッポロハードコア)がどんなものか分かった気がした。」

「そんでそんなライブハウスがリニューアルオープンして、初めてのワンマンをボイガルにって言ってもらって…だから絶対ソールドさせたかった。そこで今まで誰もやってないであろう、俺たち以外の服を着てもらった。」

「カウンターアクションの最初のワンマン、最初にソールドしたのはボイガルって一生残り続けるんだよ。ホントに嬉しいこと。
今日ここもソールドしたけど、札幌のボイガルもぜひ観に来て欲しい!」と力強く話す。

ホントに札幌のボイガルはひと味もふた味も違うから、また見に行きたいと強く思った。


そんなMCのあとの一曲目
「俺の大嫌いな街、大好きな街の歌」 札幌

1月の大雪の中でのペニーレーンワンマンが走馬灯のように脳内に駆け巡る。
札幌で歌う「札幌」、東京で歌う「札幌」
感じ方は違ったけれど、今日この歌をやる理由が必ずあったんだろう。

久しぶりの札幌に酔いしれていたが曲が終わるとシンゴさんが「新曲!」と叫んだから、我に返る。

センチメンタル・ラブストーリー という曲。
勿論初聞きであったのだが、肩を揺らしたくなるようなBメロからサビではタイトルを皆で叫べそうな、ハローグッバイサンキューどこか似ていたような ボイガルらしいナンバーだった!

流れるように ライク・ア・ローリング・ソング
「ロックは転がり続けていかないと」いつかシンゴさんがそう言っていたように、それをこの日もこの歌をもってボイガルが体現した。
Gt.ヨシダはボイガルのライブによくいる屈強なセキュリティの男性の肩に座りながら弾いていた


"もうこれがきっと最後なんだって 何回もずっと思ってきたんだって"

という衝撃的なサビがある34は初期曲24のアンサーソングとも取れる曲。
そんな等身大の自分を力強く真っ直ぐに歌い切る。


MC
最後に残りの公演と、来月行われる藍坊主とのライブの告知をした。

そして「色んな曲を書いてきたけど、ボイガルの中で特にこの曲の4行、俺史上1番いい歌詞をかけたと思ってる!」と話して始まったのは

朝が来る前にであった。
ライブでは初聞きだったかもしれない。
確かにボイガルの曲の中でも歌詞がいいと思うのだが、シンゴさんが言っていた4行とはラスサビ前の

"行き詰まったらちゃんと泣きなよ  僕は平凡な僕でいるよ  デットエンドの思い出みたいに君を待ってる!" という歌詞であり、噛み締めるように聞いた。
そして4人の体を振り回しながらの演奏にも心奪われた。
あまりにも良かった。

ここで終わっても大満足であった。そんな良すぎた朝が来る前にの余韻は残さず、ボーイ
ボーイと分かった時のフロアの湧き具合と一体感がこの曲が確実にボイガルの代表曲になったことを感じさせる。

「ラスト!」 ボーイで終わりでないのであれば、

やはり ハローグッバイサンキューで大団円を迎える。
全員が肩を揺らしながらリズムをとって、サビでタイトルの大合唱。ボイガルらしいこの曲が大好きだ。
時に涙を流したこのライブ、最後は幸せに締めくくってくれた。



久しぶりだったボイガルワンマン。
しかも全員がボイガル以外の思い思いのバンドのグッズを装って…。
でもそこには心の底からボイガルを愛してる者だけが集まる、暖かい空間だった。

そしてこの日も自分だけの為に歌ってくれていたような、どこまでも真っ直ぐで優しいボイガルだった。
ボイガルからは他のバンドとは違うエネルギーを貰う気がする。

この日シンゴさんのシャツに書かれていた
「強くなれた気がした」に近いような、まだまだいけると思わせられた。


2024 9/23 TBC ATTACK セットリスト
@Spotify O-Crest

1.錆びないダイヤ
2.すべてはここから
3.よーいドン
4.国道恍惚線
5.フロム・ア・ナローボックス
6.ロータリーを抜け出せ!
7.階段に座って
8.陽炎
9.ビーアライブ
10.二子玉川ゴーイングアンダーグラウンド
11.合言葉を胸に
12.心のままに
13.遠いストーリー
14.最初で最後のアデュー
15.札幌
16.センチメンタル・ラブストーリー(新曲)
17.ライク・ア・ローリング・ソング
18. 34
19.朝が来る前に
20.ボーイ
21.ハローグッバイサンキュー


ハローグッバイサンキューの後の写真
(全員バラバラのグッズ着用)



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