オンライン研修で使える「身近な」高画質カメラ
このノートは、突然「オンライン研修」をやることになったらどうする?・・・という設定で書いていますが、「できるだけお金を使わない」「すでに持っているものを利用する」という「みみっちぃ」「ショボい」裏設定があります(すでに、お気づきでしょうけど)。
前回は画作りについて書きました。
今回は、その関連ということで、カメラのお話です。
ビデオカメラは枯れた商品?
YouTuberのみなさんが一眼レフカメラをオススメしているのを良く見かけるけど、このノートで研修撮影にオススメしているのは「デジタルビデオカメラ」です。値段も安いしね。
このビデオカメラという商品は、ジャンル全般的に枯れて(?)います。私の持っている機種は、SONYのCX680という機種です。Amazonへの登録は「2017/1/9」ですが、(後継機種が発売されていないという意味で)最新機種です。
そもそも、ビデオカメラは研修撮影向きではない?
オススメしておいて、こんなコトを書くのは気が引けるのですが、ビデオカメラのメインターゲットは「小さい子供がいるご両親」です。なので、動き回る子供を撮るのにバッチリの「空間光学手ブレ補正」という近未来的なネーミングのスゴイ技術が搭載されています。走りながら撮っても画面がガタガタせず、なめらか~な動画がとれます。
でも、私の想定している研修は、走りながら撮影しません。三脚に載せて撮影するので、手ブレ補正の必要がありません。オーバースペックなんです。
で、CX680は、「空間光学手ブレ補正」というスゴイ技術を搭載する代わりに、犠牲になったものがあります。センサーサイズです(空間光学で駆動するために、あまり大きなサイズは搭載できないのではないかと思っています)。メーカーのホームページによれば、CX680のセンサーは、「1/5.8型 Exmor R CMOSセンサー」です。1/5.8型!!メチャ小さいです。豆粒くらい(ゴマ粒よりは大きい位)の大きさになります(言いすぎでしょうか?)。
小さいセンサーサイズで犠牲になるもの
ビデオカメラが研修撮影向きではないという理由は、もうおわかりでしょう。どのような研修を想定するかにもよりますが、センサーサイズが小さいと、物理的にセンサーに入射する光の量が少なくなるので、画質がわるくなります(この理解であってますか?)。
実際、プロジェクターを投影するために照明を落とした研修会場での撮影は、ザラザラしたイメージの動画になりました(なんだか、顔色も悪かったです)。
ポケットに入っているアレのセンサーサイズは?
センサーサイズが大きいビデオカメラもあります。
たとえば、SONYのラインナップでは、AX100・AX700です(センサーサイズは1.0型)。問題は価格です。17万円~21万円くらいします。4Kカメラに搭載されているサイズで1/2.5型です(AX100,AX700よりは安いですが、そこそこします)。YouTuberの人達が紹介しているガチの一眼レフカメラにくらべれば安いですが、それでも結構な値段ですね。
ここで、朗報があります。みなさんのポケットに入っている、そのスマホのセンサーサイズはどのくらいでしょうか?こちらのサイトによれば、iPhone 11のセンサーサイズは「1/2.5型」だそうです。私のもっているビデオカメラの2倍以上デカイ!!SONYのビデオカメラでいうと、AX700やAX100よりは小さいですが、4Kカメラなみにデカイです。
同じ条件で撮影した「ビデオカメラ」と「iPhone」の動画を比べると、iPhoneのほうが明らかにクッキリとキレイで色も鮮やかでした(発売時期が違うので、センサーサイズ以外にも色々と進化しているのだと思います)。
スマホ用三脚で撮影すれば、とても優秀な研修カメラになるでしょう(実際に撮影したところ30分制限もなく、2時間程度の研修を撮影できました)。
ただし、スマホカメラにも弱点がある。
スマホカメラは良いコトずくめのようなのですが、気をつけないことがあります。スマホカメラは「スマホのカメラ」なのです(なんだか、当たり前のこと書いていますね)。
電話の着信やメッセージ受信が、撮影に影響する可能性があります。回避するためには、「機内モード」にするなど撮影に影響するモノを排除する必要があります。
弱点はまだあります。マイクです。スマホのマイクは、電話のとき、口元の話し声を録る用途にチューニングしてあるのではないかと思います。研修のときは、クリアに録音できませんでした。外付けマイク(無線マイク)などのコトも考えると、ビデオカメラの方がお手軽・確実ですね。
まとめ
アレコレ検討した結果、現在は確実性の観点からビデオカメラを利用して撮影していますが、スマホカメラの利点も捨てがたいものがあります。
継続的に、うまい運用を試行錯誤して、なにか共有できる情報が出てきたら、またお知らせしますね。
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