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ハイフレックス研修備忘録 完結編

 前回の書き込みが3月のはじめ頃、今は7月の末です。なんだか半年近くのご無沙汰です。ご無沙汰の間にnoteの記事編集画面もリニューアルされていたのですね。

 ご無沙汰だったのは、実際に研修会場で検証していたからです。が、つい先日研修会場で実施することを想定した検証をしてきたので、完結編として取りまとめておきます。

実施したい研修について

 カンタンに実施したい研修をまとめておきます。

 やりたいのは、研修会場に受講者をいれた「会場研修」とインターネットを介した「オンライン研修」を同時におこなうことです。このとき、パワーポイントを使って説明する講師の姿と声は、会場参加者もオンライン参加者も双方で確認できるようにします。

映像について

A) 講師のパソコン画面を会場スクリーンに投影する方法

 講師のパソコンでZoomを起動し、資料を共有しながら講義してもらいます。映像出力を会場のプロジェクターにも出力することで、会場参加者・オンライン参加者双方がパワーポイント資料を確認しながら講義を聞くことができます。

B) モニター用のパソコン画面を会場スクリーンに投影する方法

 別の方法として、講師パソコンとは別にオンライン研修に参加しているモニター用のパソコンの画面を、会場スクリーンに投影する方法が考えられます。この場合、会場参加者もオンライン参加者も同じ画面を見ることができます。

メリット・デメリット

 A)の方法は、会場参加者もオンライン参加者も、遅延を感じない自然な講義が視聴できるメリットがあります。

 一方、講師のパソコン画面を会場スクリーンに投影することで、意図しない画面が会場に流れるリスクがあります。

 B)の方法は、オンライン参加者が見ている画像を会場参加者が共有できるメリットがあります。

 一方、会場参加者は、講師の声や眼の前の講師と、スクリーンに投影されている資料・講師の間に、若干の遅延を感じることになります。

映像まとめ

 以上、A)B)2つの方法は、メリット・デメリットがあって悩ましいですが、B)の方法で、主に実施することにします。実際に機器を接続して、パワーポイント資料を使って検証したところ、遅延がそれほど気にならなかったです。ただ、もし、資料が動画なら、遅延が目立つかもしれません。

音声について

音声ミキサーについて

 音声については、会場の音声とオンラインの音声をいい感じにミックスする必要があります。ミックスするための機材がミキサーです。いろいろと調べた結果、「ZOOM社のP4」という音声ミキサーが、コンパクトでシンプルで、かつ「必要十分な機能がある」との結論になりました。

 数ヶ月前に買ったときにくらべて、少し価格が上昇しているようです。円安の影響なのか、あるいは、ひょっとして需要が増えているのかもしれませんね。

会場PAとの接続方法について

 研修会場が小規模ならば、音声ミキサーからの出力をスピーカーに繋いで音声を流してもいいのですが、中規模・大規模の研修会場だと会場PAに音声ミキサーの出力をつなぐ必要がでてきます。

 会場PAに外部からの音声入力端子がついていればイッパツで解決するのになぁ・・・と思っていたら、ありました!端子が!!。ST2インプットと書かれたジャックがソレです。

 どうやら、会場にBGM等を流すために、音楽プレイヤー等を接続する用途を想定しているようです(たぶん)。音声コードでミキサーと接続したら、あっさりと音声ミキサーと会場PAを接続することができました。他の会場でも、「会場にBGMを流すための入力端子」があったので、この接続端子をそなえた会場PAは多いのかもしれません。

音声入力端子が見つからない場合の接続方法

 外部からの入力端子があれば話が早いんですけど、入力端子がない場合、会場のマイク入力端子に音声ミキサーのヘッドホン端子からに繋いだオーディオケーブルを接続する方法が考えられます。ネットで探して用意したのが次の変換アダプターです。

 接続したところ、無事使えました。が、若干「サー」という感じのノイズが乗る印象です。

音声まとめ

 音声についても、2つの接続方法を確認しました。こちらはメリット・デメリットというより、会場PAに入力端子があるなら、素直に入力端子を使うほうが良いと思います。変換プラグでマイク端子に入力するのは、やむを得ない場合に限ったほうがよさそうですね。

最後に

 ハイフレックス研修は実施のためのハードルがとても高くなりますが、これから取り入れていかなければいけない研修方法だと思っています。これから少しづつ実践していって、機器構成なども洗練していきたいと思いますし、ハイフレックス研修向けの研修進行なども検討する必要があると思っています。また、なにか共有できるような情報があれば、お知らせします。

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