つる私設賞『ナイス着想で賞』♪
毎度お世話になっております。
つる です。
このページ(記事)は、
note 上で開催されている
『白杯・みんなの俳句大会』
の、審査員の一人を務める私の、
個人的に表彰したい俳句を1句、
発表するものです。
審査員賞としましては、
つる賞 六句は、決まりました
けれども、それ以外に
個人的にどうしても、
注目したい一句に、
つる 私設賞
『 ナイス着想で賞 』
を授与したいと思います。♪
それでは、発表です。☆
数ある応募作品の中から、
私が個人的に採りました一句は、
(作者、敬称略です)
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夏を押し秋が真ん中天高く
(作者)
江村恵子@終活ワーカー/
ゆるふわおしゃべり相談所
おめでとうございます!
(講評)
この作品を初めて見たとき、
思わずその新鮮なアイデアに
心の中で拍手をしていました。
人さまによりましては、
この俳句、どういう意味だろう?
と思われる方も、
ひょっとしたらおられる
かもしれません。
しかしながら、
私は、一読してこの御句に
納得したのでした。
例えば、私は
こうイメージしました。
夏という四角い箱と、
秋という四角い箱があって、
秋という箱でもって、
夏をずずずと端へ押しやって、
秋を真ん中に持ってくる。
(それを季節の主役の
移り変わりと表現している)
季節(秋)が
真ん中に来ることで、
夏には無かった、
天の高さが季語として、
登場する。
という仕掛けの一句、と
捉えたりもしました。
夏、秋、天高く、と、
三つの季語の季重なりの句
ではありますけれども、
この御句は、
どの季語も、必要あるべくして
詠まれたユニークな一句として
私は成立していると
考えます。
季重なりは、基本的に
避けるのが通例ですけれども、
気持ちの乗った比重が
明確にあれば、良しとする
例外句も数多く存在します。
私は、この句の季語の中では、
最後の下五、
天高く
に、
最も気持ちを寄せていると
見ました。
夏、秋、を
ある意味物質的に捉えて、
最後、天高く、で
感情(エモーション)を
詠まれた、
見事な着想の一句として、
この度のつる私設賞として、
授与したいと思います。
かさねまして、
おめでとうございます。
ナイスアイデアでした!
以上、
つる私設賞
『 ナイス着想で賞 』でした。☆
つる かく