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エッセイ『猫とわたし』(1407字)

お世話になっております。つる です。

今朝も早朝に目覚めて、
頭がフラットな、いい気分の
ままに、文章を書こうと思います。

猫についてのお話です。

まず、私は猫が好きです。

子供の頃、団地住まいでした。
隣家より、猫を一匹
貰いました。

耳の聞こえない、
真っ白なペルシャ猫でした。

湯がいた鳥のささみしか
食べない、グルメな猫でした。

お世話はもっぱら母でした。

目は色が違っていて、
青色と茶色。

何年生きたかな。
10年は生きたかもしれません。
それが私の猫好きの
出発点です。

猫って、素っ気ない、
マイペース、警戒心が強い、
など、色んな印象があります。

人と一定の距離を取るような、
そんな、例えば、野良猫も好きです。

野良猫は、1年ほどしか
生きられないとか、
人より聞きました。

今、私はアパートの
独り暮らしですが、
猫やペット類を飼っては
いけない決まりになっています。

その決まりも、だいぶんと
浸透したようで、
近年は、アパート内で
野良猫を見かけることは、
ほとんど無くなりました。

このわが暮らしも7,8年に
なりますけれども、
昔は、ルールがあやふや
でしたので、
野良猫に餌をやったりして
いました。
鮭を焼いたのを分けて
上げたりしたことも
あります。

野良猫は、おそらく
とても厳しい環境で
暮らしていると思います。

自分の町から、
どんどん野良猫が減ってゆくのは、
個人的にとても
さみしいものがあります。

でも、人間側の苦情も
分からないでもありません。

私は、ある一匹の野良猫の
ことを思い出します。

アパートの玄関前で
出会ったでしょうか。

とても警戒心が強く、
険しい顔つきと、眼光鋭きが
今も記憶と印象に残っています。

折に触れ、あるいは
忘れた頃に、その野良猫に
出会ったものでした。

会う度に、少しずつ
警戒心を解いてくる。
実は、私も同じように
警戒していました。

下手に近づいたら、
逃げられるか、
引っ掻かれてしまう。

気が付いた時には、
私の玄関のドアまで
来ていました。

中に入りたそうでした。
でも入れちゃいかん。

そう思いつつも、
ドアをゆっくり開けて
ちょっと促すように
してみましたら、
ゆっくりと家の中に
入って来ました。

どうしたもんか。
無闇に餌を上げる訳にも
いかんし。

でも繰り返しますが、
私は猫好き。

まもなく、私の畳部屋まで
来ると、おもむろに
畳みに爪を立てて、
激しく引っ掻くでは
ありませんか。

「これこれ、やめておくれ~!」

慌てて、その猫を追い出して
しまいました。

畳み、やっぱり好きなのね。

同情はするものの、
家の中を荒らされるのは
困るし、
やはり家に入れたり、
餌をやったりは出来ないと
諦めてしまいました。

借家ですし、自分の
好きなようにはできません
でした。

生き延びてくれよ、と
願うだけでした。

こういうエピソードは、
私の人生に時折
現れます。

子猫(野良)をよく見つけて
しまったり。

横断歩道で分断されてしまった、
親猫と子猫を心配するお子さんと
出会って、
何とか親猫を子猫の所まで
導けないか、一緒に
考えあぐねたり。

(結局は、一緒になれました。

私は諦めて立ち去ったの
ですが、
うしろからその子が
追いかけて来て、
一緒になれました、と
わざわざ報告しに来てくれた
ことも思い出です)

とまあ、普段はほとんど
猫と関わりのある生活を
している訳でも無いの
ですが、
町なかで野良猫を見ると、
心の中でうれしく思うの
でした。

眼光鋭き野良猫の目。

非常に厳しい目つきは
かわいいと言いますと、
ちょっと変かもしれませんが、
愛おしい記憶と印象です。

(おわり)

今のところ、
ほんの気持ちだけですが、
以下の note を応援しています。

猫(特に野良猫)との共生を
考える良い機会となっています。。☆

つる かく🐈

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