小説『春の終わり、夏の始まり』感想文 1024字
小説の感想文を書きます。
こんにちは。つる です。
noter 中岡始 さんの小説を
今読み終えましたところです。
タイトルは、
『春の終わり、夏の始まり』。
二人の男性、
唯史、義之の恋物語です。
33章に分かれていて、
1章は、5分前後もあれば
読めるので、
とてもありがたかったです。
今日は1章だけ、とか、
今日は気が進むので一気に
5章読んだ、とか
自分のペースで読めるのが
助かりました。
この感想文を書くに当たって、
きっと上手くは書けないだろうな
と思っています。私の力不足ゆえ。
一言で感想を申し上げますと、
(お話)良かった。です。
テンポ良く読めたのも
良かったです。
文章の爽やかさが伝わって来ます。
唯史と義之の、
二人でビールを飲むシーンも
とても好きでしたし、
二人でカメラをする描写も
印象的でした。
旅行先のお話も、
ちょっとした紀行文のようで、
面白かったですし、
この本を読んだ後となっては、
唯史と義之を追体験したく、
那智勝浦に行ってみたい心地にも
なりました。
人物描写も、あたたかみが
あって良かったですし、
これは私の個人的な見方かも
しれませんけれども、
唯史の離婚や、義之の仕事、
二人を取り巻く描写のおかげで、
人物描写に自然と共感と
説得力を促す仕掛けになっていると
感じました。
二人の周りの描写もとても丁寧
だったのです。
著者の細やかな気遣いが
感じ取れる、すてきな小説でした。
アイデアの豊かさを感じます。
今回はカメラをモチーフに
展開していましたけれども、
著者の描写には、まだまだ
奥行きも感じたりなどしまして、
またしばらくして、
お書きになるなら
どんな話になるのだろうと
興味を持ちます次第です。
私はカメラの事については
全然詳しくありませんし、
趣味にしたこともありません
でしたけれども、
唯史も初心者だったという
セッティングも、
上手いなあと感じて、
唯史と同じ目線で
義之のカメラマンぶりを見れたことも
共感できたのでした。
二人の恋愛を核にはしています
けれども、
単なる恋愛小説に終わらない、
著者独自の視点とアイデアに
感銘を受けました。
小説(本)でしか味わえない、
『間』の取り方も面白く、
読み進める醍醐味を味わいました。
とても面白かったです。
こんなに読みやすい小説も珍しい。
拙い感想ですけれども、
本の方はとても巧みで
おすすめしたいです。
誠にありがとうございます。
つる かく
すてきなヘッダー画像を
お借りしています。感謝いたします。
小説中、ビールを飲むシーンが
印象的でしたので、
選ばせていただきました。