第9番『バースデー・ケーキ』(エッセイ)813字
うちの家族はもういい年なのですけれども、
誕生日ケーキのお祝いをします。
母だったり、私だったり、
妹であったり、姪っ子、甥っ子。
祝うにしても、祝われるにしましても、
何だかくすぐったい心地になります。
こそばゆい心地になります。
それで思わずみんな笑顔になるのでした。
バースデー・ケーキには気を使います。
誰がどれを選ぶのか。
今はカットされたケーキで祝うので、
色んな種類のケーキの中から
みんなで選ぶのですけれども、
みんな遠慮がちになります。
「私はあとでいいよ。」
「みんな、好きなの選んで。
私、残ったのにするから。」
などなど、
ほんとは食べたいケーキが
あるかもしれないのですけれども、
どうぞどうぞ、みたいになります。
もっとも、誕生日の人は、
一番に選ぶのですけれども。
それでロウソクに火を点けて歌います。
これも何だかこっぱずかしく、
そんな自分たちが滑稽に思えて、
失笑をもらしながら歌います。
「ハ~ピバ~スデイ、トゥ~、ユ~♪」
ケーキはみな、しっかり食べます。
食べて祝うだけですけれども、
今でも祝えるのは幸せなことと思えます。
みんな、いくつになっても
祝いたいのがわたしの気持ちです。
(おしまい)
☆彡
あとがき
ももまろさんの御記事を
読ませていただいて書く気になりました。
この場にて恐縮ですけれども
感謝申し上げます。
バースデー・ケーキには
幼少の頃よりいくつか思い出があります。
いろいろありましたけれども、
50歳を過ぎまして、素直に
祝ったり、祝われたりするのが
楽しいことになりました。
誕生日、幸せな日と思います。
お読み下さりますお方へ感謝いたします。
誠にありがとうございます。
つる 拝
湯山昭ピアノ曲集『お菓子の世界』
9番「バースデー・ケーキ」
この曲、すてきだなぁ。^^
私も『バースデー・ケーキ』で
1曲作ろうと思います。🎵
ヘッダー画像を
Uchuu さんよりお借りしています。
バースデー・ケーキのイラストです。
ありがたく使わせていただきます。