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アート、止まったままの人生(381字)

アート、芸術をするということは、
その作者の人生をとどまらせる。

自身の経験から言って、
そんな感想を持っている。

アートは素直な心の最先端。

創作者は常に『先』を表現する。
然しながら、
作者自身の人生が進む訳ではない。

作り続けられる作品は、
成長を遂げるかもしれないけれども、
作者の純朴な心は、
作品の純度が高いほど、
いつまでも子供のままのようなのだ。

世の中、つまりは自分自身は、
あとから追ってゆくのかもしれない。

創作に立ち止まったとき、
ふと戸惑ったりする。

これ(作品)は、
私のようであり、まるで理想形。
プライベート(私の実際)との乖離。

アーティストは
作り続ける限り、
子どものような純朴さを
心に蔵しておかねばならない。

いつもその矛盾と戦う末に、
やはり純粋な何かを
作り出すことに皮肉を感じる。

私も歩かなきゃ。
後からでもいい、一歩ずつ。

そんなことを思う今日この頃である。

つる かく

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