【ウィッグ開発部#01】経験ゼロ・知識ゼロから、パートナー会社を見つけるまで
1.ウィッグメーカーは100社以上。創業30年以上が多数。
みなさん、日本にはウィッグメーカーが100社以上あるのはご存じでしょうか?
Baseconnectでは、アデランス、アートネイチャーといった大手メーカーから、日本舞踊、ウェディング用まで手掛ける会社まで、100社以上の企業が紹介されています。
その創業年を調べてみると、約8割ほどが1990年代よりも前に会社が設立され、2000年代に入って創業された会社はごくわずかでした。
なぜ、新しい会社が少ないのか。
その理由は、後に身をもって気づかされることになります。。。
2.まずは"メールを送りまくる作戦"を決行!
経験0、知識0からウィッグ会社をスタートした私がまず初めにやったこと。それは、一緒にウィッグを開発してくれる”パートナー探し”です。
一覧に載っている会社、1社1社を全て調べ上げ、お問合せフォームから、開発パートナー依頼のメールを送り続けました。
ですが、なかなかお話を聞いていただける会社を見つけることができませんでした。。。
そんな時、ある1通のお返事が返ってきます。
そこには、「なんとか力になれればと思うのですが、機密技術などが使われている商品なのでお手伝いすることが難しい」というような趣旨のお返事が書かれていました。
ん!?機密技術??
ウィッグ業界のことを全く知らなかった私にとって、とても不思議な感覚で、いろいろ調べているうちに"特許"というキーワードにたどり着きます。
そうです。
ウィッグは特許技術が詰まった"精密機器"のようなものだったのです。
2.かつら・ウィッグの特許出願数は「1500」
かつらやウィッグは、時代ごとに進化し続けています。
その象徴として、かつら・ウィッグ関連の特許の総数は1500近くに上ります。
各社は、ユーザーの課題に耳を傾け、少しでも良いウィッグを販売できるように、日々開発に取り組んでいるのです。
そうしたことからも、Tシャツや鞄などの”ファッションブランドを作る”という感覚ではなく、社外秘の技術が詰まった”精密機械”のようなものだったのです。
3.ついにパートナー会社に出会えました!
そこから私はアプローチを変えました。
これまではウィッグを一般のお客様に販売している会社にアプローチしていました。ですが、自社の手の内があらわになってしまうことはできる限り避けたい、と思うのは当然のこと。
そのため、一般の方ではなくウィッグ会社に販売しているBtoB企業があるはずだ、と考え、「ウィッグ 製造会社」「ウィッグ 工場」と検索を重ねて、ついにある企業にたどり着くことができました。
※「販売会社」ではなく「製造会社」を探す、というのは事業を始める人からすると当たり前のことだったかもしれませんが、当時の私はとてつもない発見をしたんだと興奮していました。お恥ずかしい限りです。。。笑
それが今、一緒にウィッグを開発している「マスターズプランナー」さんです。
マスターズプランナーさんは、私たち一般の人に商品を販売していません。
ウィッグブランドの会社に販売する卸会社となります。
マスターズプランナーさんのHPに「すべて見せる会社をつくりました」と書かれているように、実際の製品や各種パーツ(毛材やネットなど)、仕様書、仕上げ技術(カット、アイロン)など自分の目で見て触って理解できるような、すべてオープンに説明してくれる会社です。
数多くの特許も取得されていて、全くのウィッグ初心者の私に、最新のウィッグ技術なども惜しみなく説明いただきました。
私のウィッグにかける想いにもじっくりと耳を傾けていただき、最後には「ぜひ一緒にやっていきましょう!」という言葉をいただきました。
その瞬間の、心の奥底からの高揚は今でも忘れられません。
4.一歩一歩、前へ進んでいる
マスターズプランナーさまに出会ってから約1年。
新しいウィッグ開発はなかなか思うようにいかないことがありがならも、私のこだわりを真摯に受け止めてくださり、一歩ずつ、一緒に前へ進んでいます。
開発期間は1年以上。試作品の数は二桁を超えました。
何度も修正をしていただきながら、少しずつ出来上がり、ようやく理想のウィッグまで後少しのところまで来ています!
今後も完成までの道のりをnoteで投稿していきたいと思いますので、応援いただけると嬉しいです!
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