美容師さんに聞いた!リアルな現場で求められる「ウィッグ」の課題とは
1.美容室を経営する美容師さんとのお話
ウィッグは、脱毛症や化学療法によって悩む方だけでなく、より綺麗な自分でありたい、生活に彩りを持ちたい、というファッション用として検討される方も、ここ最近増えてきているようです。
「あずきざわ美容室」の小豆澤さんも、お客様の中で「ウィッグ」という言葉が飛び交うことが増えてきたようで、ウィッグについて興味を持って調べてた際に、友人から私を繋いでいただきました。
「ウィッグを隠すためではなく、その人の魅力を引き出す存在にしたい」というMIGUSHIのブランドメッセージにも共感いただき、ウィッグついてだけでなく、今の美容室業界のお話や、お客様の生活の変化など貴重なお話をお伺いすることができました。
2.ウィッグについて学ぶ機会と場がない
ウィッグは、これまであまりオープンに情報交換がされることが少なく、クローズドな世界でもありました。
そのため、いざ美容師さんが「ウィッグのことを学びたい」と思った際に、どこに問い合わせすれば良いかがわからないという実態があるようです。
もちろん、ネット上には検索するとたくさんの情報がありますが、「人毛と人工毛のどっちを使うと良いのか」「市販のシャンプーを使っていいのか」「ヘアワックスは使っていいのか」なども、メーカーごとに見解が異なり、正解が分かりづらいというのも実情です。
それは、ウィッグは利用者の生活スタイルによって求められる機能が違うため、たった一つの正解を出すということが難しいからです。
簡単に言えば、「ダイエット」と似ているかもしれません。
ダイエットの方法はいくつかあり、良いと言われているダイエット法が、こっちでは悪いと言われていることもある。
どれを信じたら良いかがわからない。。。
ということがあるかもしれません。
大切なのは、たった一つの正解を知っておくというよりも、人に合わせていろんなウィッグのパターンがあり、そのパターンの幅を学ぶ必要があるということです。
昨今、SNSでユーザー自体からの発信も増え、ますます正解が分かりづらくなってきた状況の中で、基本的なことと応用的なことをしっかり区別し、順序立てて学べる場が求められているのだということを学びました。
MIGUSHIでは、今後、そういった美容師さん向けのウィッグを学べる場づくりとして、講座などを提供していきたいと考えています。
3.ウィッグカットが中々広がらない課題
また、美容室業界についてのリアルな現状についても勉強させていただきました。
例えば、個人で経営している美容室では、すでに既存のお客様で予約がいっぱいなので、なかなか新規のお客様を増やすことが難しいという美容室も多いとのこと。
既存のお客様のウィッグサポートはできるけれども、新しいお客様のウィッグカットは対応しきれないかもしれないという現状があるようです。
一方で、複数店舗を運営しているようなチェーンの美容室では、お客様の回転率や来店周期などを懸念し、ウィッグカットを新たに始めることを敬遠される美容師さんも多いのではとのことでした。
その結果、「ウィッグカットをしてくれる美容室」を見つけることがそもそも難しく、ウィッグユーザーにとっては由々しき課題だということを学びました。
4.MIGUSHIができること
もっと気軽にウィッグカットができる美容室を増やしていくために、MIGUSHIができること。
それは、よりよいウィッグを開発することだけでなく、美容師さんがウィッグカットしやすいシステムを作ることも重要だということです。
例えば、「ウィッグ講座」としてウィッグについて学べる機会を提供するだけでなく、参加者にリユースのウィッグを提供し、自由にウィッグカットを試していただけるようなサービスを展開していきたいと考えています。
また「ウィッグ保険サービス」として、美容室が月々の定額をお支払いいただければ、ウィッグカットを失敗しても新品と交換するサービスというのもできればなと思っています。
小豆澤さんとお話をする中で、たくさんのことを学ぶことができました。
この学びを、今後のMIGUSHIの活動に活かしていきたいと思います。
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