ミヤベイワナという魚
こんにちは。
日本一周釣り旅中の涼と申します。
今回は北海道の然別湖でミヤベイワナを追った日について書いていきます。
今回もYouTubeにて動画をUPしていますので、見て頂けると嬉しいです✨
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ミヤベイワナという魚
ミヤベイワナって何?という方の為に。
ミヤベイワナは北海道の『然別湖(しかりべつこ)』にのみ棲息するイワナの仲間。
太古の昔、然別湖は元々川でした。
火山活動によって川が封じられ湖となり、そこに生息していた「オショロコマ」が環境変化に適応する為独自の進化を遂げ、ミヤベイワナとなりました。
要するにオショロコマの亜種ってことですね。
いざ!ミヤベイワナを釣る!
ミヤベイワナは然別湖の固有亜種で、他のどこにも棲息していない為グレートフィッシング然別湖が厳しく管理をしており、年間50日しか釣りが出来ません。
グレートフィッシング然別湖のリンク⤴︎
事前に予約をし、いざ当日!
ボートに乗って釣り開始時間を待ちます。
釣行開始!
グレートフィッシング然別湖事務局さんに最近の釣果や湖の釣れているポイント、ルアーや色など色々教えてもらえます。
が、なんとこの湖、全体的にドン深で水深100mを超える場所もあるそうで、最深部はかかる水圧がヒドイ為ミヤベイワナは15~20mラインにサスペンドするようにして棲息しているそうです。
魚探は無い。
しかもこの日は9月半ばで日中はまだ暑さも残る日。
水温が高い為ミヤベイワナの活性は低いだろう、そう言われました。
開始1分にしてなかなか厳しい戦いになることを予想。
ボートに乗り込み、ボートデッキを離れ有力と聞いているポイントに向かって慣れない手漕ぎボートを必死に漕ぐ。笑
30~40分後、ようやくそのポイントに到着。
先程も説明したように、15~20mラインにサスペンドしている為、基本的な釣り方としては遠投して狙いのラインまで沈めたらゆっくり巻いてくるか、遠投してゆっくりボートでルアーを引っ張る『トローリング』という釣り方になります。
使用するルアーについて
基本的には管理釣り場と同じようなレギュレーションと考えてもらっていいと思います。
シングルバーブレスフックのみ使用可能、ミノーのみシングルバーブレスフックを2つ付けることを許可されてます。
ココが重要!
だいたい管理釣り場では3g程度の軽いスプーンを使ったりするんですが、ここは水深何十メートルもある然別湖。
20mラインを攻める為に使用するスプーンも重くしていきます。
この日は水温が高く、20m以深を狙いたかったので10~20g程のスプーンを使用しました。
大きいスプーン、そう、付いているフックもまた大きいフック。
ある程度釣りをやられてる方はもうピンと来ているかもしれませんが、
このままだと食っても掛かりません。
ですので、小さめかつ細軸のシングルバーブレスフックに交換しましょう。
(実験的に純正の大きいフックのまま釣りしてみましたが、体感的に8割はアタリのみで掛かりませんでした。)
フックを交換した13gのスプーンを遠投してゆきます。
そしてだいたい25~30mは沈んだだろうって所でトローリングに切り替え。
ベールを戻し竿を立てかけ、ゆっくりとオールを漕ぎ船を進ませます。
漕ぎ始めて5分くらいした時、いきなり竿先が絞り込まれました。
ガガっ!!
掛けたは良いけど慣れない環境でのファイト。
アカン、バレそうや、と直感的に。
思った通りになりました。涙
むちゃくちゃ深いのと、シングルバーブレスフック、そして重たい13gの金属片ルアーなので、船の揺れによるテコの原理で外れてしまったのです。
バレないうちに早めに巻き上げたいのですが、小型のマス類の口は柔らかく身切れしやすいので急ぐとバレてしまいます。
上記のことを1回目に掛けた魚が教えてくれました。
気を取り直して2投目。
さっきは流し始めて5分くらいで反応があったので次もすぐ来るやろと思っていましたが、そう甘くはありませんでした。笑
沈黙を破ったのは。
1回目のバイトから何も無く30分が経過。
トローリングしていましたが反応がない為場所を変えようと思い、竿を握り巻き始めた瞬間
ゴゴっ!!
うぉ、そのタイミングで食う?!??
1回目のミスを思い出し、はやる気持ちを抑えつつ時間をかけ丁寧にファイト。
波立つ湖面にキラッと光る魚体!
そしてネットイン!!
然別湖一発目の魚はサクラマスとなりました笑
なんとかボウズは避けれてホッとした僕(1日で4190円となかなかなお値段)は心に余裕が出たので大きく移動を決意。
移動を始めたタイミングで急に向かい風が吹き始め、ポイントに着くまで1時間少しかかりました汗
ポイントに着いて一投目。
正午近くなってきたので魚のレンジも下がってると予測し25~30mラインを通すようにトローリング。
10分経過、、
20分経過、、、
30分経過、、、、
アタリが無い。汗
ルアーを13gから18gに変え、カラーをグリ金からシルバーに。
そしてついでに場所も岸寄りのドン深ブレイク沿いに移動。
ルアーを重くすることでスピードを出し、明滅効果の高いシルバーでバテた魚に対してリアクションバイトさせていく方向で釣りをしていきます。
ルアーを変えて一投目。
25m~30mラインまで沈め、ブレイクラインに沿ってさっきよりも若干早めにボートを漕いでいると、みるみる竿先が絞り込まれていく。
「あれ、ここそんな浅かったっけ?」
そう思いながら竿を手に取り、とりあえずフッキングしてみる。
ググンッ!
魚や!!!!!
しかも1匹目のサクラマスよりも手応えを感じる。
絶対バレるなよ、マジで頼むぞ、、
心の中でそう祈りながら丁寧にファイトを繰り広げ、ようやく魚体が見えた。
なんか青いんだが!!!
サクラマスのようなギラギラは無い、これはもしや..........!
ネットイン!!
朝7時から釣りを始めて正午過ぎ、ようやく手にしたミヤベイワナ。
その魚体の美しさに見惚れ、何も言葉が出てこなかった。
ミヤベイワナは湖内での棲息ポイントによって体色が変化し、ザックリ分けてブルーバック、グリーンバック、ブラウンバックがいると言われています。
更に、釣り上げた瞬間の色が1番美しく、時間が経つと共に色が変化してしまいます。
よし!
もう十分だ、大きな感動をありがとう!
急深から上げてきたのでネットに入れて時間をかけて蘇生を行う。
水圧のダメージも抜けて元気になってきたので、湖で十分に手を冷やし、手に移し替える。
そのまま20~30秒ほどずっと魚を眺めてました笑
風が吹きボートが揺れ、ミヤベイワナが手からニュルンと。
そのまま青く澄み渡る然別湖の奥へと消えていった、、、
最後はじゃあねと自分で手を離したかったが、あまりの感動でいつまでも眺めてしまっていた、申し訳ない。笑
余韻に浸ったままゆっくりとボートを漕ぎ出し、ボートデッキに向けて進む。
何匹も沢山釣っちゃあこの感動が薄れてしまう、今回はこの一匹で充分。
ボートデッキに帰着したあとウハウハで温泉につかり奮発して一人焼肉をしたのは言うまでもない。
最後までお読み頂きありがとうございました!!
日本一周釣り旅は2023.3.17現在も続いております。
まだまだ書けてない事が沢山あるので、ぜひフォローして頂けると嬉しいです!
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
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