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初めての子連れ海外・初めての個人旅行・初めての台湾②桃園国際空港から九份へ〜寡黙なUber taxi〜その2

2024年年末、私たち家族(夫婦、娘8歳、息子6歳)は台湾に旅行しました。子供たちは初海外、私たちは初めての個人旅行、初めての台湾です。
①のきっかけ編に続き、今回は桃園国際空港到着後のできごと、『桃園国際空港から九份へ〜寡黙なUber taxi〜その2』です。


九份老街に到着?
いや、車を停められるところがない。
道路は車2台がやっとすれ違えるくらいの道幅の上に、歩道には溢れかえるほとの人人人。車の中からでもわかる。明らかに街のキャパ越えの人の数。公園らしき広場みたいなものや、ちょっとつかえる駐車スペースもない。
タクシー乗り場だろうか、タクシーが2台停まっていたのでその後ろに停められるか??と思ったが、Uber taxiの運転手は素通りした。
「・・・・・!!!!!」

ちょっと慌てる私たち夫婦。子供はまだスヤスヤ寝ている。
慌てている様子を察知したのかタクシーの運転手
「No parking」
と呟いた。
静かな優しい声やなぁ。と私は思ったのです。

そして、車は渋滞の中、山道を上へ上へと変わらずに進みました。ちょっと進んでは止まり、ちょっと後ろにバックしてからまた進み、とまって、ちょっと後ろにバックしてからまた進み。

私たち、どこに連れて行かれる??
少し不安な気持ちを抱えながらも、運転手がナビでつかっている、スマホのGoogle mapにはどこかで折り返すように表示されているし、なにか運転手には考えがあるのだろう。
「どこかのパーキングに止まるんじゃない?」
夫婦でそんな会話をしながら、前のめりで周囲の様子を確認しながらただ座っているのでした。

さっきまで快適なドライブだったのに、ちょっと不安がでてきたところです。

停まれたら良かった、目的地から10分くらい進んだでしょうか。
なんとかユーターンできる場所があり。タクシーは元来た道の、対向車線を走り出しました。道は今度は急な下り坂です。
相変わらずの渋滞、車の前を素通りする人人人。
左右から追い越して来るバイク。

ちょうど夕暮れ時のようで、正面からは西日がさしています。
西日がさして…さして…、前が…見えない…。
眩しい。

運転手も前が見えないはず。
「ひと!!!」
夫が叫び、車が止まります。
どうやら、進む車の前に人が横断していた様子。
眩しくて運転手も確認できなかったのでしょう。
危うく人をひくところでした
・・・・・
一安心・・・

はじめは快適なドライブ。そして、目的地で停車できず、ちょっと不安なドライブ。そして今は、いつ事故にあってもおかしくないシュチュエーションにハラハラドキドキ。
私たち夫婦は前のめりも前のめり。お尻が浮きそうなくらい前のめりで、何かが起きた時に備えるのでした。

目的地の九份老街(始め停まろうとした場所の向かい側)の歩道には、幸いにも人が少なく、車が停車できそうなスペースがあります。
運転手はそこに車を停めました。
私は横にいる二人の子供を車からおろします。
夫は運転手から渡された家族全員分の荷物を両手に持ちます。

運転手は、そそくさと荷物を降ろし、静かにその場を去りました。
「thank you!!」「気をつけて‼️」
私と夫は運転手とその車に向けて声をかけます。

横断歩道もない道を、それこそ『ひかれそうになりながら』渡り、無事に九份老街に到着したのでした。

1時間半のドライブの中で私が聞いた運転手の言葉は
「no parking」
オンリーでした。





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