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株選び第2回:どの株を買うか?~無形資産の堀~
第1回では、会社に長期的な利益をもたらす”経済的な堀”と”誤解されている堀”について簡単に説明しました。
第2回では、堀の種類について説明していきます。
ここからの堀の章でわかること・・・
1、堀「無形資産」がわかる
2、堀「顧客の乗り換えコスト」がわかる
3、堀「ネットワーク効果」がわかる
4、堀「コストの優位性」がわかる
では今回の「無形資産」について進みましょう!
1、無形資産とは?
会計では固定資産や無形固定資産という言葉がありますが、個別株の分析では「無形資産」という概念に注目します。
【無形資産リスト】
・ブランド、特許、行政の認可
・取り扱う商品、サービスが手放しにくい(=乗り換えコストがある)
・ネットワーク経済の恩恵を受けられる
・生産過程、場所、規模、立地によってライバルより安価に商品提供できる
以上を無形資産として定義し、これらを1つでも持っている
会社の株を買いましょう。
無形資産:ブランド、特許、行政の認可とは?
〇ブランド
そのブランドが消費者の行動に影響を与えるか?与えるのなら
無形資産:ブランドであるといえます。そのブランドの力だけで消費者がその製品にもっと高い金額を払ったり、定期的に買ったりするのなら堀となります。
【例えば】車を買う時、ヒュンダイとトヨタの車を比較すると「目的地まで行く能力を得る」という点では同じ買い物ですが、我々日本人であればトヨタが耐久性があり、丈夫で、頑丈な車を買える値段で作っていて、人気車種であればそこそのリセールバリューで売れることを知っていますが、ヒュンダイについてはよく知りません。
この事実は、消費者の行動に影響を与えているため(広いか狭いかは無視して)、他にも技術的な優位性、仕入力、販売拠点数なども考慮するとトヨタには堀があるといえると思います。
〇特許
特許とはある技術やアイディアを一定の期間中、保護する制度です。その期間中は一社だけで製造、販売、使用を独占することが可能です。
独占からは他社と比べて技術的な優位性や価格の優位性が生まれるため将来的に高収益を獲得する可能性が高まります。
これらを複数保持し、更新を続ける企業には堀があります。
【例えば】医薬品メーカー、日常消費財メーカーは多数の特許を保持し、それらの特許で商売し、その特許切れる前に新しい特許を作り・・・という循環を作る事で将来的な利益を確保し続けています。よってこれらのメーカーは多額の研究開発費を投じなければ生き残ることはできません。こういったメーカーを選ぶべきです。
ただ、1つの特許に頼っている医薬品メーカー、AI関連のテック企業がありますが、はやりの業界は技術開発速度が速く=陳腐化も速いです。こういった企業は選ばないが吉です。
〇最後、行政の認可
行政の規制に対する許可、特に販売価格の規制がない認可は会社へ将来的な利益を確保するための大きな武器になります。例えば技術を承認する第三者機関や、行政間の様々な認可を取得している企業には堀があります。
【例えば】産業廃棄物処理業、砂利採取業等も行政の規制と認可によって事業がなされ、全体のパイも制限がかかるために新規参入や、行政の認可を得ることも難しいため、これらの業者は長年にわたり高収益を確保しています。
〇まとめ
解説は以上です。まとめると無形資産には
・ブランド
→顧客に高い金額を払わせる、継続的に買い続けさせる
・特許
→複数の特許を開発し、維持更新を続ける
・行政の認可
→規制と認可を複数持つ会社
3つの無形資産があることがわかりました。
企業分析をする上で、無形資産がある事に気づければその会社には経済的な堀があるかもしれません。