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最近のディズニーランドは何かと戦わないといけないのでしょうか?【#19】

病院には様々な人が訪れます。脳神経外科の外来にもいろいろな方が通院してきます。いろいろな疾患を抱えている方が多いですが、なるべく前向きにと取り組んでいます。そんな中、診察室で二重奏を奏でる夫婦がいます。
脳神経外科外来では、デュエットを堪能することができます。

頭部外傷後の労災で通院されておられるヒロさんという70代の男性の方がいます。労災のため数か月に1回来院します。

加齢とともにできないことも増えていくようで、その話を基本的に伺っています。私が赴任して1年ほど経過したころでしょうか。いつのまにか奥さんも一緒に診察室に入ってくるようになりました。

奥さんは老人会や女性会の役員をバリバリしていて、孫とディズニーランドにいくのをすごく楽しみにしている方です。

診察は3分-5分程度です。初めの1分ほどはヒロさんが話し、その後は奥さんが話します。しかし3分くらいたつと、奥さんが話している声にかぶせてヒロさんが

「待っている人もいるんだし、その話別にいいだろ、その話はうんたらかんたら。」

とかわいらしい夫婦げんかが始まります。途中からは二人の声が重なり、かつ内輪の話になっていくので、何を言っているかさっぱりわかりません。

「ですよね?」って意見を求められても、聖徳太子じゃないので、ほとんど聞き取れてないですよ(笑)


ちなみにヒロさん夫婦の会話で聞き取れたのは

家族でディズニーランドに行く話で盛り上がってたのに、突然娘と孫から「やせないとディズニーランドつれていかない」「ディズニーランドは戦場だから足手まといはいらない」
と奥様が拒絶されたという話。

いつからディズニーランドは戦場になったのでしょうか?
むしろこの診察室が戦場ですよ(笑)

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