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ディーリー

家族の定義は、程よく空気になる存在ではないかと思っている。という話。


夫が何か失敗したとき、
「ディーリー!!!〇〇、アウトー!」
と言っているらしい。私が。
なお、ディーリーの部分は、ガキの使いのあの感じで言います。

よくやるので口癖だと思っているらしい。「ディーリー!」といった後、私の真似だというのだ。そんなくだらん口癖があってたまるか。何回かはやったことあるけど、口癖ってほど言ってないと思う。当分、意識的に引っ込めよう。

癖的なコミュニケーションでいうと、夫が「〇〇斗」という名前なので、私は何にでもトをつけて呼んで言葉遊びをする。昔はおちょくって遊ぶコミュニケーションだったが、今は呼吸する様にいうのでさらっと流され、ほぼ独り言である。

例えば、上のディーリー!!!でいうと、「ディリ斗」となる。実際に使うと、

夫「うわ!(シュークリームが溢れる)」
私「ディーリー!!!〇〇(苗字)、アウト〜!」
夫、無言
私「ディリ斗」

別に返事が欲しいわけではなく、息を吐くように下らんことが言えるのが気楽である。

ポテトチップスを食べている夫をみると、
「ポテチ食べてるやん。…ポテ斗。」
お風呂に浸かっていると
「風呂斗」
トロのお寿司を食べていると
「トロ斗」
髪が伸びきっていればモフ斗、トイレから出れば「クサ斗」、「ヒゲ斗」「ダラ斗」「ハム斗」「ユル斗」「ねむ斗」「さむ斗」「ゴロ斗」「かゆ斗」「いも斗」無限に作ることができる。

後先考えずくだらんことを言えるのはいい関係だなと、思う。大学のコースの仲間もそうだった。ウケなくてもいいしオチも無くていい。それでもなんとなく面白い空気になるのが心地いい。

という、今日もオチのないよもやま話。

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