博士課程に進んで後悔したことある?

答えは
「後悔したこと一度もない」
!!!

もちろん辛かったことはあるけれど。
「博士なんか進まなきゃよかった!!!」
「もう研究なんかやめたい!!」
と思ったことは一度もない。
プレッシャーや重圧に押しつぶされそうになることはあるけれど。

辛かったこと

私は学振DC1もDC2も取れなくて、それだけでも、「研究者向いてないのかな」「才能ないのかな」とか思って落ち込むのに、収入もない。って状態だったから、つらい…と思っていた。
幸い、実家暮らしだったこと、奨学金が返済免除だったこと、飲み屋さんでバイトをしていてそれがめちゃくちゃ楽しかったこと、毎日を楽しくしてくれる先生、先輩、仲間がいたことで、だいぶ気持ち的には助けれられた。
飲み屋さんは週2回、18:00-12:00まで働いていて、常連さんとも仲良くなったし、スタッフとも仲良しだったし、賄いはついているし!失敗しても「しゃーない!」ってお店だったからめちゃくちゃ楽しかった!
研究と全く違うことだったから気分転換にもなったし、外国人のお客さんが来た時は英語話せる人として重宝されていたので嬉しかった!
シフトも超自由!だったから、本当によかった。
(ちなみに、これに出会う前はいろいろバイトしたけど、ふつーのものから最悪のものまであった。それはまた今度。)

バイト代は結構入ったし、社会人ほどは全然自由ではなかったけれど、なんとか頑張れた。
でも社会人との差を感じると辛いって時もあったけれど。。。基本、博士課程の先輩たちと仲よくて、いろんなところに旅行行ったり、遊びに行ったり、ご飯食べに行ったり、ご飯ラボで作ったり!同じ悩みを持つ仲間同士でずっと遊んでいたから、楽しかった!(今も仲良し!)

辛かったのは、、、なんだろう?
きっと私は、周りの人に恵まれている。と、修士くらいからずっと思っている。
気の合う先生たち、仲間。みんな助けてくれる。

だから、博士課程を成功させる大切な一つの構成要素は仲間と先生との関係だと思う。本気で。
周りと気が合わない博士課程なんて、気が狂うと思う。
なにも楽しくなんてなれないし、その状態でいい研究なんてできないと思う。
それは、思い切ってラボ変えたほうがいいと思う。(気が合わないならラボ変えなさいと、別の教授に言われたことある。)
ラボ変える人なんてたくさんいたし、オーバードクターの人もたくさんいるから、本当に博士取りたいなら、ラボを変えるのは全然アリだと思う。

楽しかったことは

思い出してみると、楽しかったことしかないな。
ってか今も、日本離れて数日は、寂しいし、友達みんないなくなったし、とにかく寂しい、、、話したい!!!!ってなったけど、実験始めたり、調べ物している時はやっぱり楽しい。
新しい仲間ともちょっとずつ距離縮まってきているし。

いろんなことを学んだと思うし、本当にこの5年くらい成長したなって自分で思っている(自分に甘いだけなのかも)。
あと、研究の世界でのコミニケーション能力が獲得できたのもよかったこと。
いろんな話をいろんな人とするのは楽しい。
でもこれは、自分に知識がついて、論理的思考能力が高くなったから、かもしれないなぁと自己分析している。
同じレベルで話せない人と話していても相手もつまらなくなるor教えてくれるモードになるだけだから、相手にとってもいい刺激になるくらいの知識はつけていたいなぁと思う。

アメリカに来てからも、「日本ではなんの研究されてたんですか?」とよく聞かれる。それに答えて、いろいろ相手が面白がってくれそうなところを掘り進めると、「へ〜おもしろいなぁ」って言ってたくさん質問してくれたりして、楽しい!
私がやってきたこと、やっぱり面白いなぁ!ってなる笑

だからやっぱり後悔ないな

結局落ち込んでる時も、その辛さは博士を取得することでしか、回復できないってわかってたから、とにかくやるしかなかった。笑
落ち込んだ時に辞める、なんて選択肢なかったな。
もし辞めてたら、今頃すごい後悔していたと思う。

だからこれからも、辞めるのは私には難しそう。
もしそういう局面になったらとても悩むと思う。
その時はまた周りに相談したり、愚痴を言ったりして決めよう。

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