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文系大学院生って何してるの?就活は?どんな人がいるの?―文系大学院生がリアルに答えます―①
現在東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程で研究しています、西村です。今回はよく聞かれることをどうせならまとめてしまおうという気持ちです。
メインは文系(特に教育)の大学院の進学を考えている学部生の方や、社会人の方です。
同じ大学院生の人たちで話したことなどがベースになっています。少しでもお役に立てれば~~~
大前提:研究室や大学院によって異なります。(そらそう)
基本情報
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(写真は記事と関係ありません)
学部からそのまま進学した院生(ストレートマスター)と、社会人の方が仕事などをしながら通う院生に分かれます。
私は社会教育(簡単にいうと学校教育以外のもの全般)といわれる領域にいるため、社会人の方が他領域に比べて比較的多いです。(社交性あがる)
社会人の方は仕事をセーブしたり、子育ての合間を縫ってこられる方が多いので、めっちゃ大変そう。まじで(迫真)
ストレートで上がってきた院生でも、自分で団体を持っていたり、普段から何かしら活動している人がいたりします。楽しそう。まじで()
どれくらいの期間在籍するのかは、受験の際に決めて研究計画とともに明らかにするイメージだったはず。(曖昧すまん)
なので、2年履修の人がいたり、4年履修の人がいたり、といった感じです。自分で選べるのっていいね!(以下からは2年履修の場合で話していきます)
「入学」となると、研究室の教授/准教授(以下教授でまとめます)などに属する形で、受験の際にどの教授の研究室に入るかを選びます。
院生に入ると、「○○研究室の~」という言葉めっちゃ聞けます。(これはお得)
毎日何をしているの?
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研究(リサーチクエスチョンの選定・資料収集・先行研究の整理)
講義
研究に通ずる活動(教育系団体の見学・活動参画など)
インターン/アルバイト
(人によっては)論文つくって発表
ざっとこんな感じかと。少しだけ詳しく書きますね(やさしいな)
研究ってなんぞ?
研究は、研究室の教授が抱えている研究を手伝う理系っぽいイメージよりかは、自分で1から見つけ出していくイメージです。
2年しかないと思いきや、2年目の春の段階で中間発表会という教授降臨イベント(!?)が発生するので実質1年ないくらいで修論作らないといけません。
特に社会教育は他の研究領域に比べ、歴史が浅く、研究方法が確立されていなかったり、研究成果が溜まっていなかったりしているので、なんかぐちゃぐちゃしています。(社会学や医療など他領域から転用されたりね)
あとは東京学芸大学大学院の特徴なのかもですが、フィールドワークを1年次に3か所行くこととなっています。
なので研究室とか図書館に籠りっぱなしではなく、むしろ色んな所に行きまくります。(交通費えぐくて限界大学院生の完成)
講義ってなんぞ?
東京学芸大学大学院はトータルで(たしか)30単位くらい取らないといけないので、大学院生に向けて開かれている講義に出ます。
もちろん学部の講義も取れます(これは大きい)
講義は最小で教授と1対1から展開されているので、密度濃くあれやこれや話を聞けます!!!!!(変態にとってはたまらなく嬉しい時間)
しかも教授まじで優しくて面白い!!!一生聞きながら布団につきたい
教授によってばらばらですが講義内容は、
一生のうちに絶対読まないであろう、なんて書いてあるのか読んでもさっぱり分からんみたいな本にみんなで格闘
研究で核となる論文を精読
与えられたテーマに対して論考をまとめて、シェア
講義内で、どっか出かける(フィールドワーク)
形式は大学とあんまし変わらないかも?
学部との違いとしては、受講人数が変わるのと、少し深い所まで入り込むとこですかね。(さっぱりより濃厚な方がうまい)
ランダムで発生する教授イベントとしては、講義とは別に、一緒にご飯を食べられることなどがあります。学部の時より圧倒的に距離近くなれます。
どの教授も一貫して「研究者の卵」として丁寧に育ててくださる感じです。(時にそれが自分の力不足で、苦しくなるのもある)
とはいえ、自分の研究にがっつり被らないものも受講する必要があったりするので、
修論のテーマどうしよう/本当にこれでええんか問題はつきまとう(そらそう)
研究に通ずる活動ってなんぞ?
上記のとおりなので、フィールドワークに出かけている人だらけです。
あとは大学院に入るよりも先に、自分で団体を立ち上げたりして活動している人が来たりするので、そういった人たちは自分の活動をしています。(合法的に自分の好きなことを思う存分できるってことさ!!!)
フィールドワークのために活動に行く、というより興味本位で色んな所の活動に参加する、みたいな人は本当に多いアル
あとは領域と研究室によってさらに細分化されますが、論文つくって発表する人もいます。データを取れるところは発表しやすいので、各領域(理系文系問わず)の色が出ますね。←合う合わない含め研究室選びは死ぬほど大事
理系との違いなどはある?
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ぼくもそうでしたが、大学院ってそもそもイメージがないなかで、研究って聞くので、
白衣着て顕微鏡をなめるように見て一日を終えたり、
ひたすらPCに試行させたり、
データいじいししたり、
というイメージが先行してしまいがちです。(こまっちゃう)
毎日していることを並べてみると結構違いは分かるんじゃないかなと思うのですが、あと付け加えるとするとこんな感じかも。
すぐに結果が出づらいものと戦う人が多い(体感値)
論文長くなりがち(これまじどうにかなってほしいという願い)
「実践報告」から「論文」になるまでの壁が高い
掴みづらい要素が多い(邪魔な要素も入り込みやすい)
言葉の定義が突き詰めると果てしない
文系でも量的研究(数字ぽちぽち)している人はいるので、研究室の肌によっていくらでも舞える。(僕はがっつり質的研究の所)
おわりに
なんとなくイメージつかめましたでしょうか?
主観あったりするので「ほ~ん」くらいで読んでくださると幸いです。
僕は大学院にめっちゃ恩恵受けたので、大学院入るか迷っている人はぜひおすすめします。
ここだけではわからないことなどあると思うので、オンラインなどでいくらでも話は聞くことは出来ます。(ぼくも困ってた)
もし困ってたりしたら連絡ください。
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次は、進路どんな感じ?とか、市場価値としてどうなん?みたいな話になるのかなって感じです〜!