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10月25日 北運動公園周辺を散策(2)

 EOS 90Dという新たな道具を手にして、近くの運動公園にやってきました。APS-Cサイズ撮像センサーのカメラの撮影画角は、35mmフルサイズの画角と比較した場合レンズの焦点距離が約1.6倍相当になることに加え、EOS 90Dは画素数が3,250万画素と高い分解能を持っているので、高倍率のトリミングを行っても、遠くに離れた小さな対象を精細に撮影できることになります。当然焦点が合っていること、適切な露出調整ができていることが前提条件です。このカメラを使用すれば、色収差の小さな300mm程度の焦点距離の望遠レンズ(35mm換算で焦点距離480mmの望遠レンズに相当します)とトリミング処理を併用することにより、画像品質を維持しながら、遠くの枝に留まっている小鳥でも、高画質で大きい被写体の写真が撮れるということです。というわけで、子供のようにワクワクしながら、近くの公園に集まる野鳥たちを撮影に行ってきましたので、結果の程を紹介します。

 なお、鳥の名前、及びその特徴、生態等については、下記のサイトを参考にさせて頂きました。

日本野鳥の会 BIRD FANトップページ、・日本の野鳥識別図鑑

1.ウグイス

 桜の木の枝にウグイスがとまっていました。ウグイスというとホーホケキュという鳴き声を思い浮かべると思いますが、それは春のさえずりです。今頃の季節は藪の中で、チャッ、チャッと鳴いています。かなりイメージが違いますね。

 写真は、撮影した画像(アップロードの為少し画質を低下させ9.3MBにしたもの)、撮影した画像を2倍トリミングしたもの、3倍トリミングしたものです。この程度のトリミングを行っても鑑賞に堪えうる画像になっていると思います。これなら野鳥撮影も続けていけそうです。

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2.シジュウカラ(♂)

 次にやってきたのはシジュカラの雄です。ウグイスの場合と同様に、撮影した画像、元画像を2倍トリミングしたもの、3倍トリミングしたものの順に掲載なっています。

頬が白くなっていて、羽に白線模様があって、胸からお尻にかけてネクタイのような黒い帯状模様があります。雌のネクタイ模様は細く腹部までしか無いようです。

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3.オオアオイトトンボ(♀)

 金緑色に光る体色をしたトンボです。ちょうど食事中のところに出会うことができました。明確ではありませんが、捕食されたのは小型のクモのようですね。トンボは強力な肉食昆虫です。仮面ライダー龍騎で、トンボのモンスター(シアゴースト⇒レイドラグーン⇒ハイドラグーンと成長していきます)が登場しました。そのモンスターは人間大の大きさなので、当然ヒトを襲って捕食するんですね。2番目の写真のように、ムシャムシャと食べるわけです。考えただけでも恐ろしいですねぇ。人間大とはいかないまでも、古生代は大気中の酸素濃度が高かった為、大型の昆虫が生存していました。トンボも60cmもあるようなもの(ムカシトンボ)がいて、同じように餌となる生き物、たぶん節足動物を捕まえて食べていた筈ですね。それくらい大きいと、食べるときにボリ、ボリという音がしていたでしょうね。体長60cmもあると頭部は人の拳大にはなると思うので、人の手も喰いちぎらることができたでしょう。いやはや、現生のトンボが小さくて、ほんと、良かったです。

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4.ノビタキ(♀)

 公園の隣にコスモス畑があって、10月末の撮影だったので、当然コスモスの花は終わっていて種の状態になっているのですが、そのコスモスの株枝で餌を探すノビタキを見つけました。この個体は雌です。雄は白と黒のツートーン模様だということですが、この時は見つけることができませんでした。1枚目は撮影した元画像(を10MB以下のファイルサイズにするために画質低下させたもの)、2枚目は撮影した画像を5倍トリミングしたもの、3枚目は10倍トリミングしたものです。10倍トリミングしても大きな画質の劣化はみられませんでしたので、野鳥の撮影にも使えそうですね。よし、よし!

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 ノビタキさんの食事風景やそのほかの写真もたくさん撮影できたので、一挙にアップロードしておきます。

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5.ツマグロヒョウモン(♀)

 私のブログで何度も登場してもらっているツマグロヒョウモン(♀)です。前翅の先が、紫黒色に白筋模様があるので、雌雄の見分けが簡単につきます。ちなみにオスは、前翅、後翅とも、黄色に黒の豹紋柄の模様になっています。【10月11日 北運動公園周辺を散策】にツマグロヒョウモンの雌雄の写真を載せていますので、参考にしてください。

 今回は、ツマグロヒョウモン(♀)の各部の拡大写真をアップします。普通では見ることのできない各部の微細な構造を見ることができました。頭部から腹部にかけて毛が密集していることや、翅にも毛が生えていること、翅の表面を横断する縞状の構造があることなどが判りました。蝶を捕まえて手で触ると「鱗粉」が手について翅の色が手に移りますが、本当は翅に生えている微小な毛が抜け落ちてしまっているのではないでしょうかね。こんな写真を撮らないと、翅に粉(=鱗粉)が付着しているものと、ず~と思っていたんだろうなぁ。お陰で一つ賢くなれました。

 各部の拡大写真を見て、改めて気が付いたのですが、複眼に翅と同じような豹紋柄があります。複眼に豹紋柄があっても利益があるとは思えず、逆に敵の姿を捕捉する際の邪魔になると思えます。単に自分の翅の模様が複眼に映っているのが模様に見えてしまっているのでしょうかね?謎ですね。

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6.アオサギ(成鳥)

 前回この公園を訪れた際は、池の水面上の枝に留まるアオサギの幼鳥を撮影しましたが(【10月11日 北運動公園周辺を散策】を参照下さい)、今回は、空を飛ぶアオサギの成鳥の写真を撮ることができました。もしかしたら、あの幼鳥が大きくなったのかなぁ?どうなんだろう?

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7.最後に

 随分遅くなってしまったのですが、本日(12月14日)10月25日に撮影した写真と記事をアップロードしました。EOS 90Dを手に入れてから、RAWデータからの現像や画像処理をするために、CANONの画像編集ソフトを使いはじめました。真面目に画像編集ソフトを使うのは初めてだったので、基本的な操作方法をマスターするのに時間をとられてしまい、ブログのアップデートが遅れてしまいました。使い方もそれなりにマスターしたので、これからはもっとタイムリーにアップデートできると思っています。

 野鳥の撮影では、被写体の近くまで寄ることができないので、どうしても望遠レンズと画像トリミングが必要になってきますが、今回の結果からそれなりに満足できるレベルの写真は撮影できそうなことが判りました。懐具合に余裕があれば、もっと長い焦点距離の望遠レンズが欲しいところですが、当面は、(EOS 90D + EF 70-300㎜ F4-5.6L ISM)で、野鳥や昆虫などの小さな生き物たちを撮影して、このブログにアップロードしてゆきたいと思います。

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