10月26日 リフレッシュパーク豊浦にやって来た(2)
さてさて、今日は、撮影できた野鳥の姿を紹介してゆきたいと思います。お付き合いの程、宜しくお願いします。
1.ノビタキ(♀)
ノビタキは渡り鳥で、夏鳥として東南アジアあたりから来るようです。この時期に見られる個体は、温かい所で越冬するために東南アジア周辺に移動する途中の個体になります。記事をアップしている今頃(12月19日)は、すでに越冬地に到着していると思います。この個体も無事に渡り終えてくれていればよいのですが。
2.カワラヒワ
ブログ初登場です。この鳥は東アジア各地に分布していて、日本の各地で観察できる留鳥だそうです。特徴は、太く短い嘴です。種子食に特化した嘴だということが良く分かりますね。でも、嘴で種子の殻を割って中身だけを食べるのでしょうか?それとも丸呑みなのでしょうか?どっちなのかな?単位体積当たりに得られるエネルギーの観点からは、殻を割って中身だけを食べる方が有利だとは思いますが、体内で種子の殻を分解できるならば殻もエネルギーとして摂取されるので、丸呑みでも問題なしですね。
気になって調べてみたところ、カワラヒワやスズメは、種子を嘴で挟んで割り中身だけを食する様です。これに対しキジバトは、丸呑みするみたいです。種子の殻も消化できるということなんでしょうね。また果肉を食する鳥は、ヒヨドリのように種子ごと果実を丸呑みするものが多数を占め、シジュウカラのように果肉部分だけを分別して食するものは少数派らしいです。
脱線ついでにもう一つ。この嘴の形状をみて、チャールズ・ダーウィンが進化論を着想する際に影響を与えたとされる「ダーウィンフィンチ類」の嘴の話を思い出しました。簡単に言うと、元は1種類だったフィンチが、生息環境に応じて、種子や虫や動物の血液を餌とするようになったことに相応して、嘴の形状を変化させて別の種となった、ということだったと記憶しています。Wikipediaによると、ダーウィン自身はこの「ダーウィンフィンチ類」の研究に力を入れたわけではなく、20世紀に入ってから鳥類学者のデイビッド・ラックが本格的な研究を行ったそうです。「ダーウィンフィンチ」という名称も、1935年に、ダーウィンのガラパゴス訪島100周年記念講演の際にデイビット・ラックが初めて使ったもので、出版物に記載されたことによって一般的に広まったそうです。
2つ目の特徴は、羽の先と尾部が鮮やかな黄色となっていて、とても綺麗な姿をしていることです。雌雄の区別は、頭部の色味で判別できるようで、頭部が緑色っぽいのが雄で、頭部も全体も褐色っぽいのが雌だそうです。ということなので、今回撮影できた個体は、頭部から胸にかけてオリーブ色味があり、濃い褐色をしているので、雄のように思いますが、如何でしょう?つがいで撮影できると違いがはっきりして良く分かると思うんですけどね。
3.カワウ
池の上のせり出した古木の枝に留まって、日向ぼっこ(?)をしてました。カワウの仲間は、南アメリカと南極を除く大陸に分布していて、1日あたり約500gの魚を餌として食べるということです。河川の汚染が酷かった1970年代には、生息数が3、000羽にまで減少したそうですが、河川の水質改善に伴って餌となる魚が増えたことで生息数は増加し、現在では15万羽以上が日本国内に生息しているそうです。
ただ急速に数が増えたために、営巣地の糞害の問題が起きているようです。ただカワウにしたら、糞害を与えようと思って営巣するわけではないので、人間側のほうで上手に調整しながら付き合っていくことが必要です。ヒトって、本当に身勝手生き物ですねぇ。
4.キジ
少し離れたところに、キジと思われる番の鳥を見つけました。仲良く餌を求めて園内を散策中でした。ただWikipediaや野鳥図鑑で確認したところ、雄と思われる個体の頭部の輪郭や赤い肉垂の形が、掲示されている写真と異なっているので、今ひとつ確定することができていません。日本在来4種間や朝鮮半島から持ち込まれたコウライキジとの交配が進んで、亜種が増加してきているということなので、この個体も亜種の一つかもしれないなぁ~。
5.まとめ
今日もたくさんの鳥達に巡り会えました。生息環境に様々な影響を受けながらも、逞しく生きているその姿を写真に収めて、今後もこのブログでアップして行きたいと思います。
今回もご覧頂きありがとうございました。