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【第7回 ぬのっと えほん 4ページめ】

ぬのっと えほん 4ページめ


ガタンゴトンと、また電車は次へと進みます。


荷物からガソゴソと本を取り出すヌノット…


小さい頃からよく読んでもらっていた、少年がかいじゅうのいるところへ冒険する お気に入りの絵本。ニコニコ懐かしみながら、絵と文章を味わいました。


それと、
ヌノットのお父さんが持たせてくれた
『共に生きる』という難しそうな本…

ペラペラとめくってみますが、
まだヌノットには早かった様子。
『なんだかよくわからないなぁ』と、そっと荷物の中へ戻しました。

実は、
自然物と人工物で出来たヌノット自身が、『共生』を体現しているとは露知らず。


そうこうしていると、車内アナウンスが。
『次の停車駅は~ noisy 。間もなく~ noisy(Twitter @noisy_sakue)』

改札を抜けると、ロータリーに停まった車から声を掛けられました。

『ヌノット!おつかれ!取り敢えず乗りなよ。』
そう言って助手席に招き入れてくれた この人は…何だか懐かしい感じがする。


『君のことは昔から知っているよ。それから、君の開発者(ツンザキ)のことも、ね!』

『彼は、頑固な割に、人に合わせようと必死なお節介焼き。チャレンジャーなのに、打たれ弱い。そんなヤツだね!』と言って笑う運転手さんに、

『褒めてるのかな?責めてるのかな?』と何だか可笑しくなってしまうヌノット。

『彼が昔、なんて呼ばれてたか知ってるかい? 剥いても剥いても素性が見えないオニオン、だよ? でも剥きすぎると、芯が風邪をひくんだわ』と、笑う運転手さん。

『そのオニオンさんが、自分のルーツ?に関係あるのかぁ。』ヌノットは何だか懐かしいような、恥ずかしいような、不思議な気持ちで助手席に座っていました。


『着いたよ、ここがオレのアトリエ。』
中に通してもらうと、その人は
机の上の粘土を自在に操り出しました。
様々な形や模様に変化したかと思うと、そこに妖精『クレイリー』が現れました。



妖精クレイリーと戯れたり、粘土を操るその人から『ヌノットの開発者さん?』の昔話を聴いたりしているうち、日が暮れてしまいました。

今夜はここで泊めてもらうことに…。
まだまだ話は尽きません…



翌朝、また駅まで送ってくれたその人は
『(開発者の)彼に会うことがあったら、宜しく伝えておいてよ。彼とはね、一緒に叶えたい夢があるもんでね!』と教えてくれました。
『ヌノットの夢も叶うといいね!』


無限大の表現と、自分のルーツに触れたヌノットは、この出会いに感謝しながら、また電車に乗り込みます…

『なんだか、なんでもできる気になってきたぞ!!』

5ページめに続く…

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