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【第5回 ぬのっと えほん 2ページめ】

ぬのっとえほん 2ページ目


次の場所を目指して、電車に揺られるヌノット。
片手にはお気に入りのオイルジュース。


心地よい電車のリズムに、うつらうつらし始めた頃、車内アナウンスが流れました。


『間もなくぅ~ omayu~ 次の停車駅は~ omayu~(Twitter @kecy0220)』

改札を抜けると、誰かの声が聴こえてきました。

『こっち…
 こっちだよ…』

そう呼んでいる気がします。

声のする方へ歩いていくヌノット。

『そう、こっちだよ…』
『もう少しだよ…』

角を曲がって路地裏を覗くと、
白黒のネコがこちらを見ていました。



『やぁ、ヌノット。わたしは猫さん。色んな人になりたい猫さんだよ。君と同じだね。』


いろいろな人になりきることの出来る、一流のコスプレイヤーさんを夢見るヌノットは、とても親近感を覚えました。

猫さんが『目を閉じてごらん?』と、
その目をゆっくり閉じると、
ヌノットの頭の中に、色んな人になっている猫さんのイメージが、次々と浮かんできます。


『毎日同じ自分でなくてもいい。いろんな自分を愛していこう、ヌノット。』と猫さんが語りかけている気がしました。


『さぁ、今日はどんな自分になろうかな?』
そんな猫さんの問いかけに、ヌノットが目を開くと…
そこに猫さんの姿はありませんでした。

けれど、ヌノットの頭の中には、猫さんと遊んだ楽しい記憶がハッキリと残っていました。



夢だったのかな?本当の出来事だったのかな?
でも楽しかったな🎶


ヌノットは、そんな不思議な気持ちを抱いて、次なる場所へと向かいます…

【第3ページめへ続く】

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