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診療報酬点数表はなぜこんなに難しいのか

とうとう診療報酬改定2022が正式決定されましたね。皆様4月からの新点数の勉強に大変な時期だと思います。しかし中医協のホームページや諸機関が発行している点数表の改定文書はどれもこれもまあなんとわかりにくく書いてあること。
「原則として~行う」「~できない場合には~この限りではない」「当該計画に基づいて~する」
こんな文章ばかり。高校の現代文の試験だってこんなに難しくなかったですよ。最初から挫折してしまいそうです。
でも医療事務に係る以上、診療報酬改定は2年に一度の必須科目。避けて通ることは出来ません。楽しんで読み解いていきましょう。

まずは鉛筆または黒ボールペンを右手に、左手に小さな付箋を持って、音読しながら(声を出すと頭に入りやすくなります)自院にかかわる点数で、気になる箇所、わからない箇所にどんどん線を引いて引いて、線を引いたページに付箋を貼っていきましょう。この時はざっと読んでいくだけで大丈夫です。
次に付箋をつけたページだけもう一度音読。その時の大切なポイントは(算定要件)(施設基準)(要届出)(カルテ・摘要欄)に注目して読み説いていくこと。このポイント箇所に蛍光ペンを引いていきましょう。色を分けてもいいですね。同時に付箋にそのタイトル(目次)を書いていく。この作業をするとほぼ全容が見えてきます。
これで自分だけのオリジナル点数表がほぼ出来上がりました。あとはゆっくり自院に関係のある点数なのかどうか考えながら読んでいきます。
この作業は少し面倒だと思われますがこれをするかしないかで、頭への入り方が断然違ってきます。
(算定要件)を見て算定できそうだなぁと思ったら⇒(施設基準)で当てはまるかどうかを確認し⇒(要届出)とあるものは地方厚生局に指名された用紙にて提出⇒そして忘れがちなのが(カルテ・摘要欄)に記載すべき内容の把握。さあこれで完璧です。
最初は言い回しが難しく感じるかもしれませんが、わかりにくく書いてあるだけで内容は以外に単純なもの。慣れるとドンドン読めるようになります。まずは黙読より音読をお勧めします。
〔2022改正の主なポイント〕
オンライン資格確認システム
リフィル処方箋
情報通信機器を用いた診療:オンライン診療のこと
湿布は63枚
連携した場合の新点数
不妊治療の保険摘要

今回の改定は前回の2020年度に比べると、変更ポイントが少ないですが、わかりにくさは従来どおり。次のブログからは気になる箇所をピックアップして説明していく予定です。少しでも皆様の業務の助けになると嬉しいです。

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