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仲居もたまには「もてなされたい」⑤~道後やや~(愛媛県 松山市)


2015年に『カンブリア宮殿』で取り上げられた
道後温泉にあるお宿「道後やや

番組を見て初めて存在を知って2016年に1度宿泊、
昨年松山を訪れる機会があったので久しぶりに再訪しました。

『カンブリア宮殿』に取り上げられたこともあって、当時としては画期的なお宿でしたが、今になってもその斬新さは色褪せていませんでした。

現在は番組に取り上げられていた元の運営会社の手を離れ、
JRホテルの運営となっていますが、大きく変更になった点は無さそうです。

この宿の特徴は道後温泉にある宿にも関わらず、
温泉が無いということ。

その理由は夏目漱石の『坊ちゃん』でも有名な「道後温泉本館」や系列の「飛鳥の湯」といった外湯が宿から徒歩圏内にあるため。




宿の外に出るのが面倒でなければ、宿に温泉がついていなくても
全くデメリットにはならないのではないでしょうか。

そして部屋は非常にコンパクトでビジネスホテルと比較してもやや小さめ。
バスは付いておらずシャワーのみ。
それでも1人旅で泊まるには不便は感じませんし、外湯に行くので湯船は必要ありません。

その分、他の温泉旅館と比べて料金を抑えつつ、
滞在の中で体験できる愛媛の魅力に力を入れています。

例えば愛媛ということで、みかんジュースが出る夢の蛇口、
日中はコーヒーやクッキーの振る舞い
そして夜には名物の鯛めし茶漬けorおにぎりをいただくことができます。

外湯に行く際には
選べる今治タオルのサービスがあり、
自分好みのタオルを持って外湯巡りを楽しむことができます。


そして極め付けは朝食。
通常の食べ放題に加えて、オーダーを受けてから用意してくださる郷土料理のじゃこ天やフレンチトースト、唐揚げといった温かいお料理の数々。

食べ放題も新鮮な野菜が何種類も並んでいたり、
お皿の種類が複数あるため自分の好きなお皿で食べることができたり。

大浴場や客室へのコストを抑えた分、
愛媛滞在を楽しむためのサービスが豊富にあります。

私としても観光を重視する際の滞在では、
部屋は狭くても最低限清潔感があれば満足できるので、料金は抑えつつ名物を楽しむことができるのは非常に嬉しいところ。

このようなホテルが全国にあれば、と思わずにはいられません。

道後温泉は松山の市街地にほど近い場所にあるため、
松山のビジネスホテルに泊まるのであれば、こちらを選択肢として検討するのも良いかもしれません。

また一般的な温泉旅館と異なり夕食は付いていないので、
たとえば愛媛の名峰 石鎚山を登った後に泊まるのも
夕食時間を気にする必要がないためおすすめです。
ちなみに朝食はぜひ召し上がっていただきたいので、登山で利用する際には前泊よりも後泊が良いです。


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