忍者狩り

あらすじ:天正九年。伊賀の国。目を覚ました伊賀の下忍・突悪(たお)は、薄暗い洞窟の中に倒れていた。目の前には、見ず知らず男の姿。男は、突悪と同じ伊賀の下忍で、名を邪気(じゃき)というらしい。邪気に促され、洞窟の奥に目をやる突悪。そこには無数の忍者の惨殺死体が転がっていた。この洞窟で何が起きたのか、一体誰がこの忍者たちを殺したのか、何も憶えていない突悪。徐々に回復していく突悪の記憶。その先にある真実とは!?

この映画が映画館でやってたという事実に驚きを隠せないんですけど、映画業界のお偉方は家族を人質に取られていたんでしょうか…?それとも、監督がものすっごいコネを持っていたとかなんですか?

それくらい、やばい映画でした。いやこれマジでプロの撮った映画じゃないですよ。大学生か高校生の自主制作映画でしょ。

嘘でしょ…?としか言いようがないです。これが映画…?これが映画館で流れていた…?

主人公は記憶喪失になっているんですが、その記憶が戻るシーンの入がカメラが壊れてるのか?みたいなカラー砂嵐が入るので、画面を見てるのがつらいんですよね。そしてその回想シーンもさっき見た映像をもう一度振り返ってから新しい情報に入るのが多いので、いくらアクションはいいと言われても、普通に飽きます。
ていうかそもそも忍者なのにずっと刀か徒手空拳しかないから、これ忍者か?ってなる。しかも必ず正面から襲撃してくるし。もっと卑怯になれよ!

ストーリーは、あ〜なんかやりたいことはわかる…って思わなくはないんですが、あまりにも制作陣に力量がなさすぎて。
もっと…そんな手が込んだ話じゃなくて単純な話作った方がいいと思いますよ…
最後にどんでん返しがあるといえばそうなんですけど、正直最後まで見てもらえるほどの内容がないんですよ、そもそも。

そして普通に美術もひどいのよ!なぜか現場はずーっと洞窟で一切代わり映えしないし、江戸時代だって言ってるのになぜか革ジャケットにジッパーついた服着てるし…江戸時代なんだが!?
なんか敵はお揃いのTシャツ着てるので高校生文化祭みたいだし、何より、血のりの色が朱肉の色なのよ!
血のりの色くらい頑張れないのか?血の色がオレンジ色の作品は流石にこれが初めてですよ、場末のサメ映画だって血のりくらい赤色してるだろ。

先週、キャッツは映画じゃなかった(罵倒というわけではない)と言ったのですが、前言撤回します。キャッツは映画です。
この映画は違います。映画じゃないです。

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